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遅めの昼食を取ってからいくつか展示を見て最後に来た場所。
「きれい…」
そこはこの水族館で一番楽しみにしていた場所だった。
「前に見たドラマでここが使われててね、いつか行きたいなーって思ってたの」
「そうなんだ」
夏休みだけど閉園間近ということもあってか、この展示スペースには片手で数えられるほどの人しかいない。
なんだかこの幻想的な空間を独り占めしているような気分になって、きらきら輝く水槽を覗く。
球体の中でゆらゆら漂うクラゲ。
優雅に、自由に泳ぐ姿は幻想的で神秘的で…非現実的な時間が流れているようだった。
「ほんとに綺麗…。あっちもあるんだ。ねぇ、あっちも見に行かない？」
そんな私の問いかけは独り言になって宙をさまよう。
橋本くんはぼんやりと水槽を見つめていて、私の声は届いていないようだった。
「橋本くん？橋本くん」
「…えっ、あっ！ごめん。どうした？」
何度目かの呼びかけで気づいた彼が眉を下げて笑う。
「あっちも見に行きたいな…って」
「いいね！行こっか」
手を引かれるまま歩き出したのも束の間。
段差があることに気が付かずに踏み外して、バランスを崩した私はそのまま彼にもたれるようにぶつかった。
「おっと。大丈夫？」
「う、うん…」
突然のことだったのに橋本くんはよろめくこともなく広い胸とたくましい腕で私を抱きとめる。
伏せていた瞼を上げると橋本くんと目が合った。
5cmにも満たない距離＿＿
あまりの近さに、もう呼吸の仕方さえ分からない。
頭がクラクラする。
心臓が駆け足で動いて壊れてしまいそうだ。
大きな瞳。長い睫毛。
綺麗な顔がゆっくりと近づいてくる。
まって…目を閉じるタイミングが……
「ぱぱー！ままー！みてー」
まるで夢から覚めたように、一瞬でお互いの体が離れた。
どうしよう…顔が見れない。
平然なんてどう装えばいいの？
「……っ！おっ、お土産見に行こ！」
「うっ、うん」
ぎこちない返事は調子外れの声だったけど、それを恥ずかしがる余裕すら今の私にはない。
びっくりした…
あの女の子が来なかったらきっと…
火照ってしまった頬を冷ますように、両手でそれを包み込んだ。
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any(プロフ) - 橋本くんにキュンキュンしました(>_<)！橋本くん推しです← (2019年4月24日 5時) (
レス) id: 2326587387 (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 秋編最高でした、、橋本くんに終始キュンキュン(T_T)高橋先生もたのしみです♪ (2019年2月27日 0時) (レス) id: 0cf2807e38 (このIDを非表示/違反報告)
中島はるにゃん♪(プロフ) - 次はいつくらいになりそうですか？ (2019年2月11日 22時) (レス) id: 77f051cc38 (このIDを非表示/違反報告)
りゅりゅ(プロフ) - れいさん» れいさん！お返事遅くなってごめんなさい(><)秋編の更新は2月10日頃になりますが色々と考えているのでお楽しみに！橋本くん推しなんですね♪まだ私の中でもラストは決まっておらず今後どうなるのか…悩みます(笑)こんなお話ですが、お付き合いいただけると幸いです。 (2019年1月17日 22時) (レス) id: 28dcf1f827 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - とっても素敵な作品でスラスラ読んでしまいました！！�盒鏡萓犬箸療験�が期待できる秋編たのしみにしています(^-^)ちなみに私は優しい彼氏の橋本くん推しです！笑 (2019年1月13日 9時) (レス) id: 0cf2807e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りゅりゅ
| 作者ホームページ：https://twitter.com/ryuryu_movie?s=09
作成日時：2018年11月18日 19時
