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手を繋いだまま左に曲がって着いたのは小さな公園。
公園と言っても遊具は撤去されていて、ベンチと街灯だけの閑散とした静かな場所だ。
先に座った橋本くんの右隣に腰掛ける。
さっきまで繋がれていた手は離れてしまって、手持ち無沙汰になった左手できゅっとスカートを握った。
一緒にいたいって言ったのは私の方なのに、何を話せばいいのか分からなくて漂う沈黙。
食事の時はあんなに楽しく話せていたのに、普段ならもっと話せるのに、何も思い浮かばなくて…二人の間には夏の風の音が流れた。
「夏休みさ、バイトばっかでごめんね。どうしてもAと行きたくて、張り切ってバイト入れすぎた(笑)」
そんな沈黙を橋本くんが破る。
「楽しみだなー夢の国！お揃いのカチューシャとかしちゃう？」
「いいね」
「あとはペアルック？笑」
「あ、…それはちょっと恥ずかしいかも(笑)」
「えー(笑)」
なんて心を踊らせながら話して、夢を膨らませる。
「楽しみだね」
「うん。すっげぇ楽しみ」
…もう、どうしようもなく好きだと思った。
くしゃっと目を細めて、白い歯を見せて、優しく微笑むその顔が。
橋本くんが。
大好きで、大好きで、胸が苦しい。
溢れるくらいの“好き”はもう、胸の中で“大好き”でも足りないくらいの想いに膨らんでいる。
静寂の中で目が合って、
また心が「好き」と叫んだ。
「A」なんて橋本くんが優しい声で名前を呼ぶから、声が届いた耳は甘くとろけてしまいそうになる。
「好きだよ」
今までで1番甘い声。
左手に重なった彼の右手。
絡む視線。
頬に添えられた手。
引き寄せられるみたいに綺麗な顔が近づいてきて、そのまま目を閉じると、
そっと唇に唇が重なった。
一瞬触れただけですぐに離れた唇。
鼻先の触れ合う距離で見つめ合って、もう一度。
今度はさっきよりも長いキス＿＿
少しずつ深くなっていくキスにどうすればいいのか分からなくて、右手で彼の服の裾を握ると、
唇が離れてなぜだかくくっと、笑われた。
「握りすぎ(笑)」
「だっ、だって！……わかんないんだもん」
「ん、可愛い」って、橋本くんはちゅっと音を立ててキスをする。
余裕のある橋本くんと、ぎこちない私。
同い年のはずなのに橋本くんは私よりずっとずっと大人に見えた。
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any(プロフ) - 橋本くんにキュンキュンしました(>_<)！橋本くん推しです← (2019年4月24日 5時) (
レス) id: 2326587387 (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 秋編最高でした、、橋本くんに終始キュンキュン(T_T)高橋先生もたのしみです♪ (2019年2月27日 0時) (レス) id: 0cf2807e38 (このIDを非表示/違反報告)
中島はるにゃん♪(プロフ) - 次はいつくらいになりそうですか？ (2019年2月11日 22時) (レス) id: 77f051cc38 (このIDを非表示/違反報告)
りゅりゅ(プロフ) - れいさん» れいさん！お返事遅くなってごめんなさい(><)秋編の更新は2月10日頃になりますが色々と考えているのでお楽しみに！橋本くん推しなんですね♪まだ私の中でもラストは決まっておらず今後どうなるのか…悩みます(笑)こんなお話ですが、お付き合いいただけると幸いです。 (2019年1月17日 22時) (レス) id: 28dcf1f827 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - とっても素敵な作品でスラスラ読んでしまいました！！�盒鏡萓犬箸療験�が期待できる秋編たのしみにしています(^-^)ちなみに私は優しい彼氏の橋本くん推しです！笑 (2019年1月13日 9時) (レス) id: 0cf2807e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りゅりゅ
| 作者ホームページ：https://twitter.com/ryuryu_movie?s=09
作成日時：2018年11月18日 19時
