story5 ページ6
.
「私が来た！！」
「へ？」
そんな掛け声と共に来たのはオールマイトで
う、そ、本物？？
「君！！さっきはすごかったよ！どんな個性だい？」
！！
「私は、ヒーロー志望じゃ、ないですよ…？」
「む！そうなのかい？！勿体ないな！」
何度だって言われてきた、その言葉
でも、
「私は、ヒーローになれるような、器じゃないので、」
自然と目線が下に向いていく
ヒーローは、いつも笑顔で、かっこよくて、強くて、優しい人がなるのが筋
私なんて、到底届かない
「そうか！でも、あの場で君はヒーローだったよ」
「っ」
ヒーロー、私が？
「私は、ただ、大切な人を失いたくないから…
ただの自己満足ですよ…」
「いいじゃないか！！自己満足！！」
「ぇ？」
「ヒーローは自己満足の塊みたいなものだからな！」
「助けを求められないても、助ける
余計なお節介はヒーローの本質だよ
それに、大切な誰かを失いたくないという気持ちは
揺るぎない原動力になる！」
！！
ずっと、ヒーローに憧れと同時に苦手意識を持っていた。自分はこうはなれないんだって。
向上心があって、かっこよくて、強くて、優しい人じゃないと、
私はわがままで、自己満足の塊のような人間なの。
でも、
「…なれますか、こんな私でも…ヒーローに」
「なれるさ！」
涙は出なくて、
代わりに込み上げる気持ちが抑えられなくて、
「ふふ、ありがとう、ヒーロー」
「！！」
私はこの日を絶対に忘れないと思う
だって、ヒーローを目指すきっかけが
今日だからだ
ここから始めよう、私のヒーロー物語を
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 218人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うぃず | 作成日時：2020年1月2日 11時
