ひつじ系女子【爆豪勝己】 (ページ33)

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story24 ページ33

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それは、いきなりだった

「え、何？」

《セキュリティ3が突破されました
生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難して下さい》

「セキュリティ、3？」

「と、とにかく、外へ行こ！！」

教室のドアを開けると、

「ちょっ！押さないでよ！！」

「いたっ！」

「倒れるって！！」

「これ、パニックじゃん…」

「ど、どうしよ、響香ちゃん…！」

「とりあえず、ウチらも逃げよ！！」

人混みは苦手だ

うるさいし、ごちゃごちゃしてるし、

何より、

「A…！！」

はぐれてしまうし

「響香、ちゃん！キャっ！」

やだな、1人だ

響香ちゃんとの合流は望めない

誰かに膝を押されて、倒れそうになる

ここで倒れたら、やば、い

「大丈夫か？」

「ぇ」

片腕をがっしりと掴んで、倒れないようにしてくれたのは

轟くんだった

「わりぃ、強く掴みすぎたな」

「ううん、た、助けてくれて、ありがとう」

「いや、気にするな」

意外と、ぶっきらぼうというか、不器用というか

爆豪くんと似てる…な

「おまえ危なかっしいから、手掴んどけよ」

今度は、私が轟くんの腕にお邪魔することに

「ふ、不束者ですがよろしくお願いします…」

「フッ、なんだよそれ」

笑った…

何か、こう俺は笑わないキャラだみたいな雰囲気があったから

レアな姿見てしまったのかもしれない

その後、警察が到着

セキュリティ3とは、校舎に誰かが侵入したという通報で

しかもそれは、マスコミだったみたいだ

こうして、マスコミ事件は幕を下ろした

轟くんの腕に皺を残して

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