ひつじ系女子【爆豪勝己】 (ページ19)

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Another Story④ ページ19

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「出久くん、だいじょうぶ、？」

いつもの公園

僕が無個性だとみんなに知られてから

毎日のようにかっちゃんにいじめられてた

そんな時、いつも駆けつけてくれるのは

Aちゃんだった

「すごいなぁ、Aちゃんのこせい

ぼくも、そんなこせい、ほしかったな…」

あぁ、また泣いてしまう

Aちゃんを困らせてしまう

「あのね、出久くん」

Aちゃんは、このあいだね、テレビでやっていたんだけど、

って前置きして、

「むかしのひとは、つきにいけないっていうひとが、おおかったんだって」

「そうなの…？」

「うん、でもね、いまではつきにいけるのはあたりまえなんだ」

「うん」

「だからね、むこせいでもヒーローになれるせかいを、出久くんがつくったらいいんだよ！」

「できる、かな？」

「だいじょうぶ、出久くんはヒーローになれるよ」

「どうして、そんなこといえるの？」

母にも言ってもらえなかった言葉

「だって、やさしいもん」

「っ！」

「え、あぇ？出久くん、な、泣かないで？」

嬉しかったんだ単純に

いつか、いつか僕が

君より強くなって、

君を守るよ

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