第1話『陰陽頭相談役』 ページ2
総覇陰陽連の本部を置く、陰陽師の伝承の中にある全ての穢れが流れつくとされる島…
『土御門島』…別名を『南海トラクの島』。
千年に渡る陰陽師と、その宿敵であるケガレによる戦いの最前線であるその地の…
最端とも言える険しい地。
そこにひっそりとたつ大きな屋敷…『神影邸』にて…
明朝、道場らしき場所で一人…真剣に朝稽古をする者があった。
20にも未だ満たない…若い青年である。
艶のある真っ直ぐな黒い髪と、雪のように白い肌が対極的でありつつも見事に調和しており、美しく…
稽古中…真剣に前を見据えている時の、凛とした佇まいと相まって…
何処か浮世離れした雰囲気すら感じさせる…印象的な姿をしており…
只者ではないと、誰もが感じることだろう。
何故なら…
青年、名を…神影 時雨 。
土御門家、天将十二家と並ぶ陰陽術の名門…神影家の現当主であり…
現陰陽頭『土御門 有馬』の相談役をたったの12歳から今まで務めてきている天才児。
只者とはとても言えない…傑物と呼ばれる部類の人材である。
若くして様々な重責を担うこととなったという経緯がそうさせるのか…彼がそのような人物になってしまうのも仕方がない。
そんな彼に、人が寄り付かなくなってしまうのも。
しかし…
?『時雨 様。そろそろお時間です。』
そんなことを諸共せず、彼の側に控える存在があった。
時雨 と大して変わらない年の少女である。
陽の光を浴びることを知らない、真っ白な肌と…同じように白い髪を持ち…
その中に強い生命力を感じさせる真紅の瞳を輝かせている。
その少女…名を、雪城 凜音。
彼女もまた、神影家傘下筆頭という…その年にはあまりにも重い役割を担っており…
そんな彼女だからこそ、かもしれないが…
時雨 『…わかった。凜音、お前も支度を済ませて来い。終わり次第、出る。』
凜音『かしこまりました。』
唯一、時雨 が長く側に置いている陰陽師として…彼の隣を歩けるのかもしれない。
凜音『(また、時間を忘れて朝稽古を。以前まではこのようなこと、無かった筈なのに…。)』
そんな彼女にでさえ…
真っ直ぐと前だけを…遠い何処かだけを見据えている…
時雨 の思考を読めないけれど。
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miluka(プロフ) - 茹でおはぎマンさん» すいません。ミスです直します (2018年12月30日 17時) (レス) id: b1e24b1a55 (このIDを非表示/違反報告)
茹でおはぎマン - 『凜音様の式神白澤』? 時雨様ですよね? (2018年12月29日 0時) (レス) id: 76f0e8b263 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 東京喰種さん» たしかに外したのを確認したはずだったのですが…ついてましたね、すみません。 (2018年12月7日 1時) (レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
東京喰種 - マンガやアニメを題材にした小説はオリジナルではなく二次創作です。オリジナルフラグを外して下さい (2018年12月7日 1時) (レス) id: a39dd38ad9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月、miluka x他1人 | 作者ホームページ:http://aIKtu&souselove
作成日時:2018年12月5日 23時