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「…………おきてる、ほんとだよ。ねてないもん。…………ねてな…………んみゅ…………はぅ、お、おきてるよ。ほ、ほんとだもん。ほら目だってあいてる……」

「本? 本、は……うーん、なんでもすき、かな? しらなかったこと知るのは、たのしいから…………あとね、あたらしく知ったことをあの子に教えるとわらってくれるの。だからわたし、あの子に胸をたくさん張れるいい子になりたいの」

「紅茶、おいしいよ。……おいしい、けど。…………この紅茶、ちょっとおとなな味がする……んむ……ミルクとお砂糖、ある……? いれたいなぁって…………。……や、やっぱりちゃんとこのまま飲む。もうわたし、立派なレディだもん」

「ねむい、けど。……ちゃんと話はきいてたよ? ん〜……わたしはそれ、非効率的だとおもう。もっとここを、こうして……こんな感じにした方が、うまくいくんじゃないかなぁ。……ほんとに話聞いてたんだねって……聞いてたもん。もう、わたし、そんなに聞いてなさそうにみえる? いつもちゃんと、お話聞いてるよ?」

「……おはよ……? 起こしにきてくれたの……? ふふ、やさしいね。ん……うん、ちょっとは寝れたから、さっきより楽かなぁ。……んん、たしかに、いつも眠いのはたいへんだけど。……ふふ、あなたが起こしに来てくれる、でしょ? わたし、あなたがわたしのところに来て、起こしてくれるかなぁって思いながらねるの、すきだなぁって」

「あなたはスイーツ、すき? わたしはあまいのだいすきでね……おひるの時間、あいてる? よかったぁ。ふふ、いっしょにお茶、しよう? あの子がね、とってもおいしいケーキを作ってくれたから……いっしょにお茶できたらうれしいなぁって。せっかくなら、あなたと本のお話、たくさんしたいなぁ。おすすめの本、いくつかもってくるね」

「……勉強? そっかぁ、わたしが力になれるなら、どこでもおしえてあげる。ん、どこがむずかしかったの? ……応用の問題だね、いっしょにやろっか。ふふん、ちゃんとせんぱいらしく、美徳の知恵らしく、とっても頼りになるレディなところ見せてあげる」

「あなたも本、すきなの? そっかぁ……なに読んでたの? ……あぁ、その本おもしろいよね、わたしもすきだよ。わたし達、本の趣味があうかもだね。ほかにはどんな本読んでたの? いっしょに本のはなし、しよう?」



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作者名:望月 | 作成日時:2023年3月20日 10時

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