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ピンポーン
再び鳴ったチャイム
「…ちょっと待ってて」
それだけ言い残して立ち上がり、玄関に向かう
履き潰したスニーカーの上に片足を乗せて覗き穴から外を伺うと
…やっぱり
カチャリ
「あ、いた。よっ」
「よ、じゃねーよ。なんなのこんな時間に」
「つれねぇー！わざわざ会いに来てやったのに」
「頼んでない」
周りを見ても誰もいないから恐らく一人で来たんだろう
そのまま中に入ってこようとする
「いやいや。なに勝手に入ろうとしてんの」
「入っちゃダメな理由でもあるの」
「普通に考えろ、常識を」
「とかいって女でも上げてんじゃねーの？」
「あ、ちょっ…」
俺の態度がいつもより冷たいことなんて気付いてるはずなのに
テヒョンはそんなこと気にする風もなく俺の横をすり抜けて廊下に上がると
そのままドタドタとリビングへ向かっていく。
「…っ」
その時、はっきりと思った
Aに会わせたくない
でも
そんな俺の気持ちなんて知る由もないテヒョンは勢いよくリビングのドアを開けた
「おっじゃまっしまーす！」
「おいっ！勝手にっ…」
慌ててテヒョンの肩を掴むけどもう遅い
「へ…」
…ああもう
ぽかんとした顔でテヒョンを見上げるA
それはそうだ、見た目は向こうのテヒョンとほぼ一緒なんだから
「…え、ほんとに女？」
嘘だろ、とでも言いたげな声色
なんだか無性に腹が立つ
「…テヒョナ、とにかく今日は帰って」
「ちょ、なんで教えてくんなかったのっ」
「教えるもなにもお前が人の話聞かねーから」
「うわ、えーっとごめんなさい！」
勢いよくAに向き直って
「あ、俺テヒョンです。こいつから俺の事聞いてる？」
持ち前の人懐っこさで、彼女の目線に合わせて話しかける
「…あれ？聞こえてる？」
「…はい」
「あ、よかった。無視されてなかった」
人の気持ちには敏感なテヒョンだけど
こーゆーときは相手の戸惑いなんて気にしない
「あ、うまそー。それ作ったの？」
昔から、こーゆーやつだ。
「…はい」
「えーいいなジミン」
そんなこと分かってる
でも。
「お前今まで散々食ってきたんだろ、ヒョンのおごりで」
「それとこれは別腹じゃん？」
さっきから
Aの視線がテヒョンから外れない
彼女の戸惑いはわかる
それでも。
それが、俺にとっては
何よりも嫌なことだった。
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ふかなな(プロフ) - 睦月さん» す、すみません、立て続けにコメントしてしまって(^^; 睦月さんの作品すごく面白いです。じんにむのもほんとツボで！！こちらこそ素敵な作品を読ませていただいてありがとうございます (2016年5月25日 20時) (
レス) id: adafa9d453 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - ふかななさん» ありがとうございます！なんかじんにむのお話にもコメントくださったみたいで…！楽しんでいただけたのなら私も嬉しいです(TT)私もこのおテテのセリフ好きなので、ピンポイントで挙げてくださってテンション上がりました！ありがとうございました！ (2016年5月25日 20時) (レス) id: 8ecdaac3c9 (このIDを非表示/違反報告)
ふかなな(プロフ) - テテ(ジミン世界)の「お前今、おれのことちょっと嫌いだろ」にやられたーーって思いました。すっごく面白いです (2016年5月24日 14時) (レス) id: adafa9d453 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - ゆかこさん» うへぇ〜ん←ゆかこさーん！ありがとごじゃいましゅ(´；ω；`)ちゃんと書けるように頑張ります〜(TT)素人の考えた結末なので、どうかやさしい目で見てください〜m(__)m泣 (2016年4月24日 11時) (レス) id: 8ecdaac3c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかこ(プロフ) - 睦月さん！！全力でついていきます！！お話が動き出してドキドキしてます。次章、そして挿入されるエピソードも楽しみにしています！ (2016年4月24日 0時) (レス) id: 9dbe8269b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睦月
| 作成日時：2016年3月26日 22時
