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ドアを開けるとすぐにAの後ろ姿が見える
それからすぐに"彼"と目があった
その目が見開かれる
「……え…」
俺が出てくるなんてまるで予想もしてなかったんだろう
ぽかんと開いた口がそれを物語ってる
彼の視線に気付いたAもこっちを振り返った
「…あ、ども…こんばんは…」
二人とも固まったまま動かない
俺は軽く頭を下げながら、彼女には何も悟られないようにいかにも気まずいって顔をする
こういうのはテヒョナが得意なんだけど。
伊達に長年隣で見てきたわけじゃない。
「…ごめんA！トイレ借りるっ」
そう言ってすぐにトイレのドアに手をかけた。
彼と対峙する必要はない
ただ、俺がここにいることを知らせるために
出ていった意図を伝えるために
ドアを閉めるまで、視線は彼に向けたまま
パタン、
「……」
これで、それでも中に入ってくるっていうなら
俺も昨日のAみたいに普通に話せばいい
今さら引くなんてしない
でも
「……」
…ショック、受けてた
俺の知ってるテヒョンと同じ顔して
同じように傷付いた表情をするものだから
少しだけ複雑な気分だった
どさり
ガチャン、
玄関の扉の閉まる音
静かだ
そっとドアを開けて確認すると
さっきと同じ位置で扉の方を向いたまま突っ立っているAの姿のみ
…なんだろう
この嫌な感じ
「A」
静かに声をかけると
その肩をびくりと震わせる
硬直した彼女の身体
だから俺はわざとその力の入った身体にゆるく腕を回す
でも
さっきと違う
「どうしたの、こんなとこ突っ立って。テヒョン君帰ったの？」
「…あ、」
彼女から感じられるのは戸惑いではなく明らかな動揺で
「さっきごめんね、どーしてもトイレ行きたくて」
引き戻そうと回した腕をやわく引くのに
彼女の身体はその場から動かない
「…ううん。仕方ないし…」
ジリジリ、する
「あれ、これなに？キムチ？」
「…うん、テヒョンのお母さんの手作りだって」
「あ、俺も貰ったことある。美味しいよな」
「…うん…」
早く、引き戻さないと。
Aはきっと
「…A？ここ寒くない？リビング戻ろうよ」
「……う、ん…」
ぎこちなく頷いた彼女に少しだけほっとしたのも束の間
「…ごめんジミン。ちょっと…」
ドクン、
…やだ、いやだ
ぎゅっと腕に力を入れて振り返ろうとする彼女の身体を拘束する
こうすればAは動けない
行きたくても、行けないんだ
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ふかなな(プロフ) - 睦月さん» す、すみません、立て続けにコメントしてしまって(^^; 睦月さんの作品すごく面白いです。じんにむのもほんとツボで！！こちらこそ素敵な作品を読ませていただいてありがとうございます (2016年5月25日 20時) (
レス) id: adafa9d453 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - ふかななさん» ありがとうございます！なんかじんにむのお話にもコメントくださったみたいで…！楽しんでいただけたのなら私も嬉しいです(TT)私もこのおテテのセリフ好きなので、ピンポイントで挙げてくださってテンション上がりました！ありがとうございました！ (2016年5月25日 20時) (レス) id: 8ecdaac3c9 (このIDを非表示/違反報告)
ふかなな(プロフ) - テテ(ジミン世界)の「お前今、おれのことちょっと嫌いだろ」にやられたーーって思いました。すっごく面白いです (2016年5月24日 14時) (レス) id: adafa9d453 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - ゆかこさん» うへぇ〜ん←ゆかこさーん！ありがとごじゃいましゅ(´；ω；`)ちゃんと書けるように頑張ります〜(TT)素人の考えた結末なので、どうかやさしい目で見てください〜m(__)m泣 (2016年4月24日 11時) (レス) id: 8ecdaac3c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかこ(プロフ) - 睦月さん！！全力でついていきます！！お話が動き出してドキドキしてます。次章、そして挿入されるエピソードも楽しみにしています！ (2016年4月24日 0時) (レス) id: 9dbe8269b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睦月
| 作成日時：2016年3月26日 22時
