厳粛ブレイク！ ページ3
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私が入学してちょうど一年経ち、2年生になった時
私が見る2度目の入学式が始まった。
リドルが口を開く。
「___さ、これで入学式と寮分けは終わりかな？
いいかい新入生達。ハーツラビュル寮では僕がルールだ。逆らうものは首をはねてやるから、そのつもりで。」
次はレオナ先輩が
「…ふぁーあ。やっとかったるい式が終わった。
さっさと寮に戻るぞ。サバナクロー寮、ついてこい」
その次はアズール先輩が
「新入生のみなさん。この度は入学おめでとうございます！みなさんが充実した学園生活を送れるようオクタヴィネル寮寮長として精一杯サポートさせていただきますよ」
またその次はヴィル先輩。
「それにしても学園長はどこに行っちゃったのかしら？式の途中で飛び出して言っちゃったけど…」
またその次はイデア先輩。
「職務放棄…」
カリム先輩が
「腹でも痛めたんじゃないか？」
と言うとそれに私は反応して
『いや、先輩さすがにそれはｎ』
「違いますよ！！！！」
学園長がいきなり式場に来て私の言葉を遮る。
『遮らないでくださいよ…』
リドルがそれを見て言葉を零す。
「あ、来た」
「まったくもう。新入生が1人足りないので探しに行っていたんです。
さあ、寮分けがまだなのは君だけですよ。たぬきくんは私が預かっておきますから、早く闇の鏡の前へ。」
『あの子、魔力の波長を感じないわ』
リドル「何を言っているんだい。あの馬車が選ぶものを間違えるわけがないだろう？」
『…まあ、そうよね。私の勘違いかしら』
カレン「…わ、分かりました。」
あの子、ことカレンは闇の鏡の前に立つ。
闇の鏡[汝の名を告げよ]
カレン「…カレン、です。」
闇の鏡[カレン……
汝の魂の形は………
………
…
わからぬ。]
学園長「なんですって？」
『あたりじゃないの私』
リドル「…なんだって」
闇の鏡[この物からは魔力の波長が一切感じられない。色も、形も、一切の無である
よって、どの寮にも相応しくない！]
『ええ、やっば』
リドル「ありえない事だね…フブキ、君の勘はやはり鋭いらしい」
学園長「魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてありえない！！
生徒選定の間違いなど、この100年ただの1度もなかったはず！一体なぜ…」
たぬき？「もごもご…ぷはっ！だったらその席、俺様に譲るんだぞ！！！」
学園長「あ゛っ待ちなさい！この狸！」
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作者名：コユキ | 作成日時：2020年6月8日 17時
