掴みたいもの 【兵頭十座】

episode.15 ページ16

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ー部屋に入ると、ばあちゃんが夕飯を用意してくれていて、じいちゃんもばあちゃんも私の事を待っていてくれた。


あ「ごめんね、遅くなって。」


祖母「いいんだよ、いつもAにやってもらってばっかりだったしねぇ。」


祖父「たまには友達とも遊びたいだろう。そう言う時は遠慮しないで言いなさい。」


あ「...うん。」



ー夕飯を食べ終えると、私はお風呂へ入る。


___言い出せないな。


『お芝居がしたい。』なんて...


じいちゃんもばあちゃんも、反対するかな...



ー祖母「出たのかい？」


あ「う、うん...ありがとう。気持ち良かった。」


お風呂から出ると、パジャマに着替え、タオルで髪を拭きながらじいちゃんとばあちゃんのいる居間へ来た。


あ「...」


祖父「__A？どうかしたか？」


あ「...」


私は何も言わずに二人の前に座る。


祖母「A？」


あ「___じいちゃん、ばあちゃん。話したい事がある。」



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