【歌い手】また、目が合った【あほの坂田】

７回目 ページ10

やっと一日が終わり、帰り支度をしていた。

部活は中学でやめた。バレーボール部だった。

特にいじめられた〜とかそういう暗い訳がある筈もなく、

ただ、高校の帰りに皆と買い物したりしながら帰るという帰宅部に憧れた。
本当にそれだけの事。

でも、現実は違った。

大体皆は部活に所属している中の帰宅部……。

『あれ？何か思ってたのと違う』

それに気づいたころには、既に部活の輪が出来上がっていたので入りづらかった。

仲良しの結萌にすら、
「今ウチの部活入っても難しいんじゃないかな？ていうか何処もレギュラー争いは厳しいぞい、運動音痴ちゃん」
と言われる始末。

あ、結萌は女子バスケ部です。
すごい上手なんだよ！

文化部もなんだか出来上がっちゃってる感が半端ないので、自主的に避けていた。


……うん



貴「これでいいのかッ!? 私の高校生活〜〜〜〜〜〜!!!!」

いやいやいやっ、良くないよ!!全然！ちっとも良くないっ！
皆の部活のオフをじりじり待っているだけはもう嫌ッ！


……でも、現状でこれ以外にとれる道はない……。うわぁぁぁん……


坂「ん？あ、Aやん!!おーいっ！」

道で悲しみに浸かっていると、後ろから坂田くんの声が聞こえた。

貴「あっ、坂田くん、やっほ……って、あ！うらたくんと志麻とセンラくんも〜」

あ、志麻は昔から仲がいいから呼び捨てだよ！

島「よぉA〜、叫び声丸聞こえだったぞ〜」

船「篠瀬さんは相変わらずやな〜笑」

浦「篠瀬、お前今日も寝てただろ〜！少しは真面目に授業受けろよ？」

貴「うらたくんっ、それは……しぃ――っ！」

痛い所ついてき過ぎだようらたママ……。ってぼやいたらうらたくんに軽くチョップされた。
痛くないけど！女子だからね！忘れないでね！

坂「Aも一緒に帰ろうや〜」

貴「えっ、良いの？」

船「全然大丈夫やで〜!な、うらたん」

浦「別にいいけど？志麻は？」

志「のーぷろぶれむ」

貴「ありがとーっ」




という事で、成り行きながら一緒に帰ることになったみたいです。


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インフルって暇ですよね(勉強しろ)

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