【短編集】あなたの一面 【狼ゲーム】

新村コウ ページ13

学パロです

．


｢おはよう!!｣


｢｢おはよー｣｣


心做しかみんなの顔が明るい。
まぁそれもそうか、だって今日は…

年に1度の球技大会だ!!
…といっても種目はバスケだけなんだけどね。

イマドキっぽいクラスTシャツ
こういうのが好きな私は今日という日を待ちに待っていた！



｢今日は一段と機嫌いいね、高梨｣


｢まあね!!私バスケするの得意だしね｣


｢運度神経いいもんな〜お前
あ、そうそう、あれ知ってる?｣


｢ん〜花火のやつだっけ?｣


｢そうそう!!…って呼ばれたみたいだ!!
じゃあな高梨頑張ろうな!!｣



…そう。

うちの学校ちょっと特殊で球技大会終わりに
ちょっとした花火があって、
それを一緒に見るとずっと結ばれる…っていうジンクス


そこでだ!!!
私は彼氏である新村コウを誘って
一緒に見たい……んだけど、



｢……はぁ?!まだ誘えてないの?!アンタ!!｣


｢ちょ!!千紗ちゃん声大きいって!!
…だ、だって!!恥ずかしくて…｣


｢今日しかないんだよ?
彼氏とはいえコウくんモテるんだから
他の子に取られちゃうよ?!｣



千紗ちゃんの言葉が胸に突き刺さる。
…コウくんがモテるのは重々承知してる。

チラリと見ると友達と笑いあってるコウ。
今日でまたコウのファン増えるんだろうなあなんて嫌な想像をする。







｢〇組女子ー！！試合あるから行くよー！｣





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