Chapter fortynine ページ1
「翔さん！！」
大野さんとバイバイしてから、部活が終わった。
僕は真っ直ぐに翔さんの元へ駆け出した。
「ん、二宮？」
「お疲れ様っ、しょおさん」
ニコって微笑むと、ありがとうって返ってきた。
「翔さんのシュート決めた時、見てたよ？」
「まじ？ふふ、俺に惚れ直しただろ？」
「んふふ、うん。惚れ直しちゃった〜」
「はは、まじかよ笑」
こんなやり取りをするだけでも幸せでいっぱいだった。
「今日はさ、どっか寄ってかない？」
「うん、いいよっ」
翔さんとなら、どこだって構わない。
だって、デートみたいで嬉しいんだもん。
そんなこと言わないけどね。
「翔さん、早く準備してきてね？」
「ん、わかった」
「遅かったら怒るから！」
「俺、二宮の怒った姿可愛いし、わざと遅れよーかな〜」
「……な…！ドS！！」
「……ふははっ、冗談だよ。じゃ、急いで準備してくる。」
頭をぽんっとしてから、翔さんは駆け足で行った。
まだ、体に熱が持つ。
どうしよう……。
好きになるのが、止まらないって……
＿＿＿こういうことを言うの？
知らなかった…。
恋って、こんなにも幸せで、でもたまに切なくて。甘酸っぱくて。
こんなに大変なんだ。
知らなかった。
なんか、大人になれた気分かも。
ふふって微笑みながら、翔さんを待っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まろん | 作成日時：2018年9月3日 23時
