ARS--N愛され系

MN Your opponent… ページ44

Nside



“ 嵐のメンバーの中で、結婚するとしたら、誰がいいですか？ ”







雑誌の記事として使われる、この内容。





「結婚…ねぇ。」



結婚と言われても。




もちろん、決まってるんだけど…。




誰かって？





それはね…。



J。



だって、料理も出来ちゃうし、イケメンだし、カッコイイし、なんか守ってくれそうだし。




それに…。好き、でもあるから。




でもこんな意味で、「Jです」って言えないし…。




きっと迷惑だから。



Jはきっと、翔さんとか選びそうだなぁ。



昔から憧れてる存在だもんね。



ちょっと妬けるけど…。しょうがない。


「はぁ…どうしよ。」


ホントはJなんだけど…ここは、大野さんって選ぼうかな？


うーん、でも、大野さんはあんま構ってくれなさそうだし。



それで、うーんうーんって一人楽屋で悩んでたら、ガチャとドアが開いた。



そこに目をやると、なんとご本人が登場した。




「あれ？ニノじゃん。どうしたの？」




Jが不思議そうに聞いてきた。



うわわわ、緊張MAX…心臓がぁっ。



Jの綺麗で整ってる顔が、近くにあるよ…



「え、えっと、ほら。雑誌のやつでさ？メンバーの中で、誰と結婚したいか、ってやつ。あれ考えてて…」



なんかすごい慌てよう。変みたいに思われてないよね？…




「あー、あれか。まだ決まってないんだ」



「う、うん…。Jは？決まったの？」



「俺？俺は決まったよ」




決まったんだ…。誰なんだろう。やっぱり翔さんとか…？



「そうなんだ。誰なの？」




「はは、気になる？」




「うん…」



翔さんかな。やっぱり。



「きっとニノは、俺を選ぶだろうなって思ってたから、ニノを選んだ」



「……え？」


は？何？どういうこと…？


えっ？！


まさか…見抜かれてたってこと？



「な…なんで、」



「ニノってわかりやすいよね笑 俺と二人きりでいるとすっげぇー赤くなるし。見てて面白い」




これはつまり…からかわれてる？



「なっ…そんなことありません！」



「な？今だってそうだし笑笑」



「うるさいっ！」



あぁ、もう。


確かに俺を選んでくれたことは嬉しいけど…！


さっきの上から目線。



あれだけは許さない！



「好きなんだろ？俺のこと」



「…。」



「ちなみに、俺は好きだから」



もう、なんなの。なんなの。


いつも俺にだけドキドキさせて、自分は余裕ぶって。


ずるいんだよ、ばぁーか。




fin.

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