ARS--N愛され系

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「おーい、今日の日直誰だー？」





同じクラスメイトの生徒が、呼びかけた。





「今日って…。和也じゃね？」






「あ、そーだ！」







翔にありがとってお礼を言って、クラスメイトに聞いた。







「なに？俺日直だよ」







「先生が、職員室に来いだって」







「ん、ありがと」






なんだろ？めんどくさいな。







職員室に向かって、担任に声をかけると。







「おぉ、お前日直か。そしたら、このプリント類を教室まで運んでくれないか」






そこには、どんっと置かれた大量のプリント。








「え、これを、ですか…？」







「あぁ。男ならできるだろ？」








ぽん、と肩を叩かれる。







冗談じゃない。







なぜ力のない俺に頼むのか。







「じゃあよろしくな。先生は丸つけという地獄作業があるから」









「丸つけの方がよっぽど楽ですよ！」








あぁもう。







なんで日直なんてあるんだろ。







なんて愚痴を思いながらも持ってみる。








おっも…！なにこれ？アホなのまじで。







くっそ、意味わかんない。なんで俺がこんなこと…







とりあえず持って、教室まで運ぶ。







あーだめだ。思い。腰痛い。







もう、やだ……。







困り果てていると、後ろから








「大丈夫？」






と、声が聞こえた。






振り返ると、同じクラスの早瀬だった。








「あー、早瀬ー！助けてー！」







「わわっ、危ないって」






早瀬に半分持ってもらうと、呆れたように笑う。








「こんないっぺんに持つなんて無理に決まってんじゃん」








「しょーがないじゃん、めんどくさいしさー」








「俺が持つから。手伝う」








「ふふ、ありがと」







早瀬って、いいやつじゃん。







結局教室まで運んでくれて、早瀬にお礼を言った。








「わざわざありがとうね」







「ううん。それよりさ……」








「ん？………っ、なに？」








急に距離が縮まった。







早瀬は悪い顔をしてニヤッと笑う。








「…二宮って、可愛いよね。前から思ってたけど」








「はぁ？なんの冗談？やめてよ」








「冗談なんかじゃないよ。…俺は、本気で思ってる」








「ちょ、早瀬？」







「なぁ、二宮………。俺と付き合ってよ」






「は？え、ちょっ…？！」







俺は完全に、パニック状態だった。

3→←SN 意地悪なアイツ。

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