【A3!】キュートな田舎っ子カフェ店員

☆自分のモノ☆ ページ12

再び眠って約1時間

ドアがノックされたので開ける

「監督さんか。どうした？」

「Aちゃん、大丈夫ですか？ちょっと心配になっちゃって」

「まあ、よくあることだからな。生活環境が変わったから尚更だ」

そう話していると、後ろでAが身体を起こした

呑気にあくびをしているところを見ると、もう大丈夫らしい

「A、準備したら談話室に来いよ？」

「はぁい」

返事を確認して俺は監督さんと談話室に向かった


ソファでは御影が雪白の膝枕で寝ている

「おはよう、左京くん。と言っても、もう10時だけど」

「おはよう。一週間はこんな感じになるが、大目に見てやってくれ」

「分かってるよ^^」


約20分後、身支度を終えたAがそっと談話室に入ってきた

「Aちゃん、おはよ！朝食温めておいたよ」

「あ、ありがと。ごめんね？」

「いいのいいの」

監督さんに促されて席に着く

「…さきょも食べてなかったの？」

「ああ」

「私に合わせねくてもいいのに」

「そんなこと気にしてる暇があったら食え」

「…いただきます」

俺らを見てクスリと笑う雪白

「何かおかしいか？」

「ううん。なんでもないよ」

「はあ？」

その後も俺らを微笑ましそうに眺めてくる

正直気まずい。
Aはあまり気にしてなさそうだったが。


朝食後、準備をして車に乗る

「乗る電車が分かれば自分で行けるばって」

「お義父さんに“一人で出歩かせねぇでけれ”って言われてんだよ」

「たった1駅か2駅だべ？なんでやねん」

なぜいきなり関西弁;;

「お父さん、一歩外に出れば全員敵だと思ってんのかな？人間不信？」

「いやそれは違うだろ。ただ過保護なだけだ」

「…ふ〜ん」

車を発進させると、Aは曲を掛けて歌い始めた

普段ドライブに行く時もこうだ。

会話をしながらってのもいいが、Aは歌うのが好きだからな

俺自身も、歌手の生歌を隣で聴くくらいの贅沢を味わっている感じがして、結構この時間は気に入っている


既に開店していたため、裏口に停めた

「さ、着いたぞ」

「ん。いってきまーす」

「…おう」

小走りで戸口に入っていく後ろ姿を見届け、再び車を走らせる

「“いってきます”、か…」

結婚して一年経っておいてなんだが、そういや初めて言われたな

帰る場所が“カフェ”から“MANKAI寮”…
いや、“父親”から夫である“俺”になったんだ



「アニキ、今日は上機嫌っすね！何かいい事でもあったんすか？」
「うるせぇ。ほら行くぞ」

☆カフェの日常☆→←☆朝の低血圧☆

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキー役者

皇天馬

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