序 ページ2
某月某日
ポカポカと暖かい日差しを浴びた、マンションの何でもない一室で、1人の女がビデオカメラを開き、そのカメラに写るように7人の男が座る。
『もーちっと左詰めて。見切れてる』
「んぁ、ごめん」
「お前がスペース取りすぎなんだわ」
「しょうがないじゃんか〜!」
和気あいあいと話しながら笑い合う8人。
「こうも人数多いと画角におさまんのも大変だね」
「嬉しい悩みだね」
「だね〜」
女はそんなキラキラとした男達の笑顔を眺め、楽しい。幸せだ。そんな感情が口元に現れる。
「なにニヤけてんの?」
男の1人が女の顔を見て、同じように口元を緩ませて伺った。
『ニヤけてないし』
「いやニヤけてたよ」
『ほらほら、撮影するよ』
「あー、アイツはぐらかした」
女は悪戯っぽく笑い、ビデオカメラの赤いボタンを押して足早に男達の元へ寄る。
「ん、」
トントン、と己の隣を指で指す一人の男。
『はいはい』
女はその男の主張に呆れたように頷き、腰を下ろす。
「よし」
小柄な男が満足気な笑顔で呟く。その一声で全員がカメラに顔を向ける。
「どうもこんにちは!フィッシャーズシルクです!」
「モトキ!」
「ンダホッ」
「マサイ!」
「ぺけたんです!」
「ダーマ」
「ザカオです」
『ミツですっ』
カメラの向こうへの挨拶。いつもの流れ。幸せな時間。
自然と全員の口が綻ぶ。
「フィッシャーズ全員集合!」
幸せで、楽しくて、
『今日はなにするの?』
キラキラ輝く日常。
「今日はですね__」
何も変わらない、唯一無二のもの。
・
・
そんな幸せを噛み締めながら歩む、魚達の物語
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るーふ(プロフ) - かなとさん» 確認不足でした。申し訳ございません (2019年4月3日 12時) (レス) id: c4544193e6 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年4月3日 12時) (レス) id: 67c87c2a0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るーふ | 作成日時:2019年4月3日 12時