隣の席。 (ページ13)

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「ふぅ〜……やっと終わった」

時計の針が刺しているのは、３：５３。

1人でやろうとしていた為、4時くらいには終わると思ってたけど…

樹くんが一緒にやってくれなかったらもっとかかってたなって

樹「ね、二人でやってよかったでしょ？」

時計をみるなりそういう樹くん。そんなキラキラした笑顔を向けられると、自然とこっちも笑顔になる

「本当に、手伝ってくれてありがとう！今度なんかお礼…」
樹「いやいや！お礼とかしなくて大丈夫だよ。俺が勝手にやっちゃったことだし｣

勝手にだなんてそんな…

「…そっか。」

樹「うん。じゃあ、帰ろうか」

「そうだね」

樹くんと歩く廊下はやけに長く感じる。

いつもと変わらない、廊下が改造されている訳でもないのに、変な感じだなって思った。

昇降口を出て上を向くと、綺麗に空がオレンジ色になってた。

「わ、綺麗…」

樹「おぉ、ほんとだ！」

これが俗に言う、「エモい」ってやつ。

あまりの綺麗さに、写真を1枚。あとで真希に送ろ…

樹「せっかくだからさ、一緒に帰ろ」

「…っえ、うん。」

こういうのは流れだ。変に期待しないように…

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作者の一言。

田中と一緒に帰れる世界線どこですか？(

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