隣の席。 (ページ12)

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ドカーンってなにか爆発したような感覚に包まれる。

「え、ええ…？今日まで…？」

樹「！？笑ほんと？笑」

ほんとにわんこじゃん。

ああ、もう、やけくそだ。

「…樹、くん！！！！」

樹「あはっ！」

嘘だろ、めっちゃ爆笑するじゃん。こっちまで恥ずかしくなるからやめて欲しい。

「そんなにおかしい！？」

樹「いや…ほんと面白いね笑」

ニコ、って太陽みたいな笑顔を向けられると、さすがにドキってした。

いろんな爆弾持ってるの？これはモテるよ

一軍女子に囲まれてる樹くん見慣れちゃってるけど

…今、今だけ。ちょっとは調子乗らせてよ

「……ふふ」

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樹side

忘れ物を取りに来た、っていうのは嘘。

先生に頼まれ事をしてたAちゃんを偶然目撃して、手伝おうって。

だから今こうやって一緒に作業をしている。嘘をついてまで…って、案外自分ってダメなやつだな

それと同時に感じる、「恋」っていう感情。

これまで、もっと話したい！とか、面白い子だな、とか思える子は居なかった。

居たとしてもほぼ同性。もちろん女の子も可愛いしもっと話したいって思う、思うけど

Aちゃんと初めて話した時…始業式かな。その時に「この子のこともっと知りたい」って思った。

いわゆる一目惚れってやつ。

だから、自然と恋に発展する

今、そんな子に初めてくん付けで呼ばれた。照れ隠ししてるつもりなのか、「ふふ」って可愛い声で笑う。

「……樹くん？」

ほら、またこうやって好きになっていく。

樹「ごめん、ぼーっとしてた！笑早く終わらせちゃお」

「うんっ」

欲張りかもしれない。でも、まだ好きって思わせて、Aちゃん

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