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高校生活3年目の春。
高校2年生が早くも終わり、クラス替えの時期だ。
思ったより時間過ぎるのはやいな、って思った。
それには理由がある。
私と仲いいのは大体騒がしい人達なのだ。
類は友を呼ぶと言うのはこういう事なのか。でも私ってそんなキャラだったっけ？
ポジティブに考える。これは自分のいい所だ、と自己暗示。
どうも、鈴木Aです。
「あ、３組だ」
真希「え？まじ？一緒なんだけど！やった。」
「おぉぉ！今年もよろしくね」
真希「よろしく☆」
左目の横でギャルみたいにピースしているこの子は真希ちゃん。
相当可愛い、勉強は出来ないけど運動は凄い。
真希「あ、同じクラスに樹いるじゃん」
「田中樹？だっけ。すっごいイケメンでモテる人。」
真希「そうそう。Aって樹と同じクラスなった事あるの？」
「ないよ！名前はすごい耳にしたことあるけど」
“田中樹”
学校１イケメンだと呼ばれる男。
通称爆モテじゅったん。
とにかく、とにかくモテるらしい。
「ま、いいや。教室行こ！」
真希「行こ〜！」
.
3年3組。
黒板には、座席表が書いてあった。
自分の席を必死に探す。真希はもう見つかったらしく、机にカバンを置いている。
数十秒後に自分も見つかったが、真ん中の列の前から4番目とかいうクラスの真ん中の座席だった。
なんでこんなにも座席に時間を使ったのだろう。こういうの見つけるの苦手なのかもしれない。
隣の人が誰とか、クラスはどうとか。周りのみんなはその話題で持ち切り。
私は隣の席の子は誰だっていい、けどできれば賑やかな方の方が嬉しいかな？くらい。
真希「Aに速報」
「え、なに」
真希「…Aの隣の席の人、田中樹よ」
「……えぇ」
なぜ、なぜだ。なぜよりによって学校１モテる男と隣なのか
嫌だってわけじゃないし、嬉しいってわけでもない。
…そんだけモテるのならほかの女子から妬まれたりしない？大丈夫？
真希「ま、頑張れ」
何を頑張るんでしょうか、真希さん。
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作者名：ゆー！氏 | 作成日時：2022年10月4日 20時
