episode12 ページ12
あれから、着替えてはセット替えて、着替えてはセット替えて。
朝10時頃から撮影だったのに、終わる頃にはあっというまに夕方頃になっていた。
楽しかったからあっという間だったけど。
こんなに楽しい撮影現場はなかなか珍しい。
〔よし、終わりました！！！
今日はほんとにたくさん迷惑かけました！
ありがとうございました！！！！〕
最終の確認を終えた彼女の声が響いたと思うと、ワッと拍手が起こる。
俺も周りに合わせて手を叩く。
『あの、俺からも一言いいですか、』
彼女への拍手が終わってすぐ、口を開いた。
『こんな楽しい撮影現場は久々でした。ほんとにめちゃくちゃ楽しかったです。
ありがとうございました、お疲れ様です。
ぜひまた呼んでください！』
最後のは彼女に向けて行ったつもりだ。
彼女の顔を見ると嬉しそうに頷いていた。
俺も嬉しい。
周りが片付けやらに取り掛かり始めたところで、マネージャーに聞く。
『この後ってもう仕事ないですよね？』
｢うん、今日は終わり。おつかれ。｣
『了解です、お疲れ様です。』
｢どうする？送ってこうか？｣
『あー、』
彼女と話したい。
『いや、大丈夫です。このあと行きたいとこあるんでそのまま行きます』
｢わかった、気をつけてね。｣
『もちろん。』
｢じゃあお先に失礼するよ、明日は昼過ぎにに迎えに行くで大丈夫？｣
『うん、お願いします。』
頷いて、マネージャーさんがスタジオを出て行った。
さて、彼女に声をかけることは出来るのか。
なんだか心臓がバクバクし始める。
ご飯にでも誘うか、
でも断られないかな、
断られたら気まずくなるしなぁ。
自分に不安ばっかり抱いていると、
〔お疲れ様ですー、〕
と周りに言いながら荷物をまとめ始める彼女が視界に入る。
やばい、帰っちゃう。
『あっ、A…！』
引き止めないと、と思った俺は咄嗟に名前を呼ぶ。
でも次の言葉なんて用意してないから、2人の間で沈黙が続く。
〔あ、亮くん。おつかれさま。今日は本当にありがとう。〕
彼女の態度からして変に緊張してるのは自分だけかもしれないと気づく。
なんかそう考えたら馬鹿らしくなってきた。
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華恋(プロフ) - 初めまして！拝見させて頂きました^ - ^ とても可愛らしいお話でした(*´ω｀*) 宜しければ続きを書いて頂ければ幸いです＾＾ (2019年6月3日 18時) (
レス) id: 742fa85d85 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - とっても面白かったです！もし良ければ、続きを書いて欲しいです！！ (2018年11月19日 23時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ねこね(プロフ) - 里紗さん» 里紗さんはじめまして！ありがとうございます；＿； そんなこと言ってもらえてこちらこそほんとに嬉しいです！！！ぜひこれからもよろしくお願いします＾＾ (2018年11月3日 22時) (レス) id: b4e151c27d (このIDを非表示/違反報告)
里紗(プロフ) - はじめまして。RADWIMPSも吉沢亮さんもとても好きなので、この作品に出会えて、なんだかすごく嬉しいです。:) 更新楽しみにしています´`！ (2018年11月3日 15時) (レス) id: 0d62f91b4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこね | 作成日時：2018年10月23日 22時
