【そらる】私の彼氏はムカつくドＳなへんたいです。

１３．そらるさんの彼女 ページ15

まふくんの過去編へいきます！！
―――


【前回のあらすじ】

まふくん天使。

『まふくん尊いわぁ…』

「帰ってきた後楽しみだわぁー」

『この人怖いわぁ…』







まふまふside



そらるさんの彼女をできたと聞いたとき、最初は戸惑った。



だって、そういう素振りも見せたことがなくて、僕に相談するようなこともなかったからだ。

祝いたいという気持ちはもちろんあったけど、それと同時に、少し険悪感を抱いていた。




どうして相談しなかったんだろう。

あまり良い気はしないなあ。

どんな子なんだろう。

これからあまり遊べなくなるのかな。

忙しくなるだろうな。





どうして。どうして。

そらるさん。




いろんな感情がぐるぐる回って、ある日。
そらるさんの家で、ついに初めて彼女に出会った。


『えっと……は、はじめまして！そらるの彼女の水樹Aです！まふまふさんですよね！？』

キラキラした目で自己紹介をされた。



いや、ちょっと待て。どうして僕の歌い手名を知ってるんだ。しかもそらるさんの名前まで……。




聞きたいことがたくさんありすぎて、そらるさんも一緒に話した。


すると、知らなかった事実が発覚したり、彼女と話が驚くほど合ったりした。



発覚したこと。

まず、彼女は歌い手らしく、僕のことを憧れていたこと。

もう一つは、そらるさんとは大学生のとき知り合って、そこからだんだん距離が縮まり交際を始めたこと。既に同居もしているらしい。


あと、もう一つびっくりしたことがある。





僕の憧れの歌い手、【水無月】さんが───彼女だったこと。





本当に信じられなかった。

でも、そのときは本当に嬉しくて、家に帰った後も彼女のことで頭がいっぱいだった。



それからよくそらるさんの家で話したり、動画でコラボもした。


楽しくて、楽しくて、もっと一緒にいたい、喋りたいと思った。


彼女の笑顔を見ると、ドキッとするときがあった。




なんだろう、この気持ち。




そんなことも考えるようになって、心が張り裂けそうになった。

そして、気付きたかったけど、気付きたくなかった気持ちがわかった。








嗚呼、僕、Aさんが好きなんだ。

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今日のそらるさんのドS発言

「ごめん、可愛いからついいじめたくなるんだよね」

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