12.バーコードの天使 ページ14
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【前回のあらすじ】
急に雨降りやがって。
『ほんとにそうだよ!!まあ…天使に会えたから許す』
「…………」
『ご、ごめんってそらる』
「あの……大丈夫、ですか?」
その天使のような声を聞いた瞬間、私はバッと顔を上げた。
そう、バーコードの天使。
その名も!!
まふくんだ。
『ま、ままま、まふぐんんんんんあいだがっだああああ』
「うわあ読みにくそうなセリフだあ」
そんなメタイまふくんの発言を無視して抱きつく。
服の甘い洗剤の匂い。今でも触りたくなるようなサラサラそうな髪。
最近仕事で忙しかったみたいだし、全く会う機会がなかったけど、まさかこんな日に会えるなんて……。
あ?だれかさんの彼女じゃないのかって?
……誰だっけ?その人☆
『どうしてこんなところに来たの?』
「あー、実は、さっきまでぬこを見つけてあまりにも可愛かったのでちょっと……一緒に遊んでました」
えへへ、と笑うまふくん。
嗚呼、何故だろう。
私の目の前に天使が見える。ついに天国に迎えに来てくれたのだろうか。
癒されていると、まふくんは何かに反応して、こっちを見なくなった。
どうしてだか少し顔が赤いような。
『……?どうしたの?まふくーん?』
「あっ……っと、濡れちゃってるから風邪引くのでこれ着てください!」
今度は焦ったように紙袋から白いTシャツを渡された。
こ、これはもしや……!
『まふてるポケットTシャツ!?』
「はい!名前覚えてくれてたんですね!」
また天使のような笑顔で笑う。ああ、浄化されていく……。
『い、いいの!?こんな大事なもの……』
「そんな、大事なものなんて大袈裟ですよ!それに、今日は撮影日だったので女性の方にも試してもらいたいなーとは思ってたんです」
『まふくん……!!ずぎー!!』
「わわ、抱きつく前にとりあえず服を着てください!服を!」
「……目のやり場に、困るんだよなぁ」
『ん?なんか言った?』
「あ、何でもないです!傘持ってないですよね?そらるさんの家まで送りますよ!」
『まふくん……!!』
もう天使なのか紳士なのか教えてくれ。
でも、もうここまでだった。
こんな幸せな時間は。
あの悪魔が、許すわけがなかった。
「……あいつ、遅い」
―――
シリアス感出てますがそういうわけではないです((
今日のそらるさんのドS発言
「ごめん、可愛いからついいじめたくなるんだよね」
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しゅがー(プロフ) - スイ(さぶ)さん» ありがとおおおおお!!!スイ久しぶりいいいいいいいミライでいいよおおおおおおおありがとおおおおおおお(´;ω;`) (2019年2月2日 17時) (レス) id: 3a34774f01 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(さぶ)(プロフ) - わ、わ、… そらるさんかっこよすぎか!? 久しぶりーミライ!や、呼び方かえたほうがいいのかな…(・・? 頑張ってねー! (2019年2月2日 17時) (レス) id: 80c14897ea (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ルス君ラブ@まいるんさん» ありがとうございますー!!可愛いは正義ですから…!頑張ります! (2018年8月4日 14時) (レス) id: 3a34774f01 (このIDを非表示/違反報告)
ルス君ラブ@まいるん - ヤバい・・・・空琉ん可愛い〜!!更新頑張って下さい! (2018年8月4日 14時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - リアさん» ありがとうございます…!嬉しいです!!更新頑張ります! (2018年7月30日 22時) (レス) id: 3a34774f01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミライ | 作成日時:2017年12月25日 16時