至急、談話室へ。 (ページ9)

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▽何故(監督生→ユウ) ページ9

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｢監督生！｣

｢おい、草食動物｣

｢小エビちゃん！｣

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なんで、なんで、なんで。

どうして、私を見てくれないの？

異世界からこの世界にきた、噂の監督生、ことユウちゃん。

最近、みんなユウちゃんばかりだ。

.. 私も女なのに。

元々、魔力の強さで入学の手続きをされてしまったみたいで、男子校だから、と男装をして、ナイトレイブンカレッジに通っている。

..けど。
ユウちゃんは、いつも女の子のままだ。
可愛いリップをしてて、スカートをはいて、長い髪はくるりとふわふわに巻かれていて、すれ違うと甘い香りがする。

. . . いいな、いいな

私も、こんなウィッグ被って、ズボン履いて、態々自分のことを俺、なんて呼ばなくてもよければなあ。

ここ最近、皆ユウちゃんにつきっきりだ。
ちくちく、胸が痛くて。

でも、相談できない。
学園長には、 " 女だとばれたなら即退学にさせてもらう " と言われている。退学にはお金がかかる。
そもそも、この名門学校に入学するお金だとかも、学校側のミスだから、という件で学校が肩を持ってくれているのだ。
そうじゃないと、貧困家庭な私の家は払えきれないし、借金でお先真っ暗。

だから、尚更、ここを卒業して、いい魔法使いになって、お金を稼げるようになって、はやくいもうと達にも楽な思いをさせてあげたい。

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だから、だから、

これくらいのこと、なら、へっちゃらなのだ。

『.. だって、わたしはつよいもん』

つよいから、ね。