寵愛 ページ8
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『あれ、、？』
出てこないのだ。どれだけ考えても。
Aはわかるのに、苗字が出てこない。
.. 少し、何故かは分からないけど焦りを感じた。
まるで、元の世界のことを忘れろ、と言うような。
すると、目の前の彼は笑って、 " きっと疲れているんです。今日は早く食べて休んでください、Aさん " と気をつかってくれて、申し訳なくなり、" ありがとうございます、アズールさん " とぺこりと一礼する。
そんな私たちを黙ってみていたジェイドは、ぱんぱん！と手を叩いて、ほら、食べましょう？と誕生日席、とやらに私を案内しては、ほら、この色お好きでしょう？と私の
「腹減った！」
そうフロイドが言ったのを合図として、それぞれがいただきます！とご飯を食べ始める。
私もそれを見て、いただきます！、と控えめに言い、目の前にあるオムライスを口に含むと、あまりの美味しさに完食してしまった。
「ふふ、そのオムライス、上手くできてますか？」
そう私に笑いかけるジェイド。
発言から察するに、彼がこのオムライスを作ってくれたのだろう。
『はい！すごく美味しいです、どこかまろやかで、なんか愛情を感じる味です』
すると、何故か隣にいたフロイドとアズールは顔を顰め、ジェイドはなにか愛しいものを見るかのように私を見ては、「隠し味を入れたので、それかも知れません」と幸せそうに笑うのであった。
___
____彼女が来る前の食堂にて。
「げ！ジェイド、このオムライスの中に何入れたの？」
どこか変な匂いがして、フロイドは彼女の部屋に行く前に食堂に立ち寄った。
すると、そこにはオムライスの中に何かを仕込むジェイドがいた。
その匂いは、海にいた頃や、学園で怪我をした時に感じる血の匂いにどこか似ていて、まさか、とジェイドにそれとなーく問い詰めてみたのだが、ジェイドは
「まさか、変なもの入れてませんよ、安心してくださいフロイド。
ただ、少し隠し味をいれただけで。」
と笑っている。
まさか、ジェイドだしとフロイドは自分に言い聞かせ、彼女の部屋へと向かった。
.
「気づかれちゃいましたかね、まあ、フロイドですし大丈夫でしょう。」
そう怪しく笑う男の手には、ぼたぼたと落ちていく赤いモノ。
" 貴方の中を僕 で満たしたい。 "
ただその思いだけが、男の頭を占めていたのだ。
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優雅(プロフ) - 次の章は。ポム中心がいいです。 (2021年3月22日 3時) (
レス) id: e58b6951ff (このIDを非表示/違反報告)
ユーヤ - うーん…誰が喋っているのかわからないです、名前「」にしてくれたら嬉しいです (2021年2月21日 11時) (レス) id: b933cddf37 (このIDを非表示/違反報告)
小心 - 面白いです 更新待ってます (2021年1月29日 19時) (レス) id: be9c31a95d (このIDを非表示/違反報告)
青谷(プロフ) - 誤字酷めですねGUNをいたってなんでしょうか私にも分からないです (2020年11月11日 20時) (レス) id: 5ce8256f2f (このIDを非表示/違反報告)
ｼｬﾝﾌﾟｰ？ - 見ていて楽しい…好きです！ (2020年9月12日 19時) (レス) id: 9536630108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青谷 | 作成日時：2020年6月3日 15時
