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思っていた通りだ。
様々な動物が生存し、受験者の命を虎視眈々と狙っている巧妙な罠。
( ... 足元もぬかるんでいるし、罠には気をつけないといけないしで体力を使うなあ )
足を動かす度に足にはねていく泥であったり、ぬちゃぬちゃと言う緩い土の音であったり、周りから聞こえてくる悲鳴であったり。
全てのことが癇に障り、集中力がきれてしまう。
辺りは白い霧で覆われていて、視界も奪われているようなそんな今。
今回に関しては、前方へ前方へと互いを切磋琢磨しながら進む2人以外のは皆疲れた顔色をしていた。
それはAも一緒であった。
あまり外に出ないこともあり、元より体力がない。
その為、少しの運動でも疲れてしまうのだ。
並大抵の人間であればリタイアしているであろうこの試験だって、彼女がゾルディック家の長女であって、そこそこ鍛えられていたから出来ているわけで。
世間的に見れば20キロを息も乱さずに走ることの出来る彼女はとても賞賛されるものであるが、この試験ではそうはいかない。
ゴンのような、80キロを走ってもなお笑顔でいられる人間だっているし、それ以外の人間だって笑顔でなくともまだまだ行けると言ったような顔をしている。
それに、ゴールが知らされていないことへの不安。
体力と精神力が同時に削られていく今、Aは密かに焦っていたのだ。
( .. そろそろゴールのはずだ、きっと、いや、絶対。
そうでないと私が死んでしまう )
さっき休憩したこともあって、まだ息は乱れていない。
けれど、それだってきっとあとわずかだ。
体力が切れる前にこの第1試験が終わって欲しいのだが。
霧も段々と濃くなっていく一方で、冷や汗が垂れる。
.. こんな所で終わる訳には行かないのに。
ずぷずぷと埋まっていく足。
気づけば周りは真っ白な霧で包まれていて、隣にいたはずのクラピカとレオリオの姿はなくなっていた。
.. 否、他の受験者の姿さえみえない。
『 ..さいあく』
体力はなく、方向音痴。
まさに絶体絶命であるAは、もう諦めたかのようにふらりふらりと歩き、木へもたれかかった。
( .. なんでこーなるのかなー、そもそも試験に持久力試されるとか聞いてないし。というか走らせる気ないよね、なにこの泥！走るような場所じゃないでしょ、なんであんなに早く歩いて進めるのかなあの試験官！)
溢れる愚痴は止まることを知らず、確実にAの頭を占めていた。
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青谷(プロフ) - みなさん» わああ嬉しいです！！！そうなんです私がヤンデレすきなのでむりやりねじ込んでます(T_T)(T_T)コメントいただけるの本当に励みになりますありがたいです、、！更新頑張りますね！ (2020年12月20日 21時) (
レス) id: 5ce8256f2f (このIDを非表示/違反報告)
みな - うわぁ！！おもしろいです！！皆ちょっとヤンデレみたいですけど、、、、、。そんな所もおもしろいです！！更新楽しみにしてます！！ (2020年12月20日 8時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
青谷(プロフ) - カナさん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉までいただいてしまって嬉しい限りです..!更新頑張ります！ (2020年9月15日 22時) (レス) id: 5ce8256f2f (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！更新されるの楽しみにしてます♪頑張ってください(p`･ω･´q) (2020年9月15日 22時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青谷 | 作成日時：2019年1月22日 22時
