夢に呑まれて【ツイステ】

視線キャッチング！ ページ30

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『..しぬかとおもった』









あの後、大男にぶんぶんふりまわされながら(物理)、なんとか鏡のなんちゃら、とかいう移動のできる所についた .. のだが。






この大男、学園内で何してるのか知らないけど通るだけで生徒が振り返って青ざめた顔で大男を見つめるくらいには恐れられてるみたいだ。うける。ざまあ。





と言いたいところだが！！！！！！！
そんなこと言ってられないのだ。


こいつが私をお姫さまだっこしたからかはわからないが、

" あのフロイドが..! ? "

と写真を撮られるわ、
なんか私の方みてびくびくしてるわ、
それをみて大男はゲラゲラ笑ってるわ、 本当につかれた。



フロイドとも呼びたくないし、
それ以降大男と呼んでいる。






別にいいよね、私カマスだもんね！！！(根に持つタイプ)






｢さ、ここ通れば俺らの寮だよお｣









そういってなにやらまたまたとある童話を連想させるような、そんな鏡の前に立っては、手を触れた。






すると、やはり手は鏡をすり抜けていく。




.. 夢じゃないのかあ、やっぱり。








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みんな、どうしてるんだろう。









現実味が感じなくて、まだ片手で数えるくらいしかこの世界に居ないが、早すぎるホームシック、みたいなそんな気持ちに浸ってぼーっとしていると、
後ろから思いっきり手の感触が。





『..っは！？』






そう。


押されたのだ、この大男に。









『っちょおまはっふざけんなおすなコノヤロウ！！！！』








｢あっはは！！おっもしれぇ〜！！｣






『おもろないわ！！！！』








いやがちで笑い事じゃないほんとに！！

ハーツラビュル寮で経験した吸い込まれるような感じ。


この感じは日本では感じることがない体感、というかなんというか、とにかくあっちの世界では体験できないような感じなのだ。
だから私は正直こわかった、鏡が！！！








『っゆるさないかんなぁぁぁあ！！！』






ずぷずぷと体がじっとりと吸い込まれていく。
ひいいいいきもちわるい！！！！！！







ぎゅぅぅと目を瞑ると、なれない感触に吐き気を覚えながらただただ大男への殺意を胸に意識を手放した。

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