夢に呑まれて【ツイステ】

学校アドベンチャー！ ページ13

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私やリドルが話している間に、レオナさんを先頭とした、あまり私をよく思っていなさそうな人達はどこかへ行っていた。


「じゃあ、ローズハートくん。Aさんを頼みましたよ。アーシェングロットくんも、お部屋お願いしますね、では！私はこれで！！」




" あ〜忙しい忙しい！ " と叫びながら教室を去っていく学園長。それに続くかのように、" お騒がせね、ほんと " と少し呆れながらも去っていくヴィルさん達。


私とリドルだけがその場に残っていて、さっきとは打って変わった沈黙に包まれる。




「 .. えーと。じゃあ、早速いこうか」



リドルも少し気まづそうにしながらも、早速案内しようとしてくれるあたりやっぱり優しいんだと思う。あっ髪サラサラだ羨ましい。



『あ、私リドルって呼び捨てにしちゃってるけど大丈夫？』




ふと自分が勝手に呼び捨てしていることに気がついた。
いやまあ呼び捨ての方が楽だから呼び捨てでいいなら呼び捨てのままがいいんだけど。



「 あぁ、別に構わないよ。 .. その、僕はなんて呼べばいい？」



おずおず、と先程の覇気があった顔とは一変、少し俯きながらそういうリドル。




... ばっか可愛くない？？


薄々思ってた。次元が違う。いや次元はほんとに違うんだけどそうじゃなくて。
同じクラスだった山田にいつもこのイケメンめー！とかいって絡んでたけど、ほんとにこの世界のイケメンはレベルが違う。

リドルたちと比べると、山田なんて石みたいなものだ。ふっ石ころめざまあないわ。
. . . 普通顔のわたしはどうなるんだろうとか思ったけど悲しくなってしまうからやめとこう。


「？きいているのか、！」



山田のことを考えていると(語弊がある) 、返答が遅れてしまって、リドルが私の顔を覗き込んでくる。あーーー心臓に悪い。




『Aでいいよ、堅苦しいの苦手だから』





最低限のマナーはきちんとしていないと嫌だが、カッチコチなのは嫌なのだ。私は。



そう告げると、リドルは嬉しそうに笑って、 「これからよろしくたのむ。」と笑いかけてきた。





『 .. っうう、うん、よろしくね、かわいいなあ』


..あ。
思った時にはもう遅く、



「 .. は？」




案の定リドルは顔をぽかんとしていた。

本人の前で可愛い！とか言わないよう気をつけてたのに .. ！
絶対面食いなのバレないようにしようとか思ってたのにバレたかもしれない。
A、絶体絶命のピンチ。

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