太郎さん ページ9
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女子トイレを出てからくるくると校舎内を回る。
多分だけど、今は授業中だし実物化したらやばいよねー!!
久しぶりの校舎だあ!とるんるんしながら歩いていると、何やら飴玉が落ちていた。
『!、!!飴!!!!』
私の大好きないちごミルクのキャンディー。
ってあれ、もしかして、
『もっけ!?』
そう。もっけだ。
私が戻ってきたことを知り、サプライズでくれたみたい。かわいい。ちっちゃい。かわいい。
『んーっ!だいすきもっけ!』
ぎゅぅぅともっけにハグをしていると、ふととある場所が目に入る。
『っあー!おくじょー!』
生きていた頃からずっと好きな場所。
それは屋上だ。
よく普たちとごはんたべてたなあ、なつかしい!!
懐かしさで胸が溢れて、ダダダダって思いっきり階段を上がる。
屋上のドアをあけると、綺麗な空が私を待ち受けていて、思わず息を飲んだ。いやもう死んでるんだけど。
『っ、ほんとにきれい』
「わかる、ほんとにね!」
. . . . . あれ?
『え、つ、つつ、つかさ .. ??』
「あはー!久しぶり!A!」
私が司を見た途端、ものすごい力で抱きしめてくる。
『ってっちょまってぎぶがちでぎぶすとっぷ!!!ねえ!!しぬ!!』
「もうしんでるでしょ」
『あっそっか、じゃなくて!!!!』
きちんと痛覚はするんだし辞めていただきたい。切実に。
『ってか久しぶりって言っても2年じゃん、』
「にねん!!にねんってながいんだよ!!!俺は寂しかった!!」
『ふぇっそっか!!』
そんなにストレートに言われると流石の私でも照れてしまう。こまる。
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赤 - 面白い! (2019年1月5日 8時) (レス) id: 7089174c57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青谷 | 作成日時:2018年12月29日 17時