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そろそろと、目を開いていく。
そして、開いた目に飛び込んできたのは
「………っすげえ」
あたり一面に広がる黄色
ひまわりだった。
目の前に広がるのは、大量に咲くひまわり。
遠くを眺めても、どこまでも続くのかと思うほど黄色で埋め尽くされている。
「何ここ…」
山「すごいだろ?ここはさ、知り合いのおじさんが作ってるんだよ」
「ふうん?」
山「その人の奥さんがひまわり大好きらしくて、毎年夏になるとひまわりを咲かせるんだ」
素敵な話だろ?と言って先生が微笑む。
「なんかすごいね…」
こんなにたくさんのひまわりを咲かせるのには、いっぱい苦労するだろうなと思う。
それでも毎年咲かせるほど、奥さんの事を愛してるんだろう。
俺の背丈ほどもあるひまわり。
生で初めて見たけど、これほどの数のひまわりが咲いている様は壮観な眺めだ。
_でも、それよりも
ひまわりを楽しそうに、慈しむように眺める先生の方が、とても綺麗に見えて
この光景を
俺は
死ぬまで忘れることは無いんだろうなと思った。
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作者名:名無し64299号 | 作成日時:2019年2月7日 4時