こんぺいとう (ページ40)

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母「僕の将来の夢はヒーローになることです
ヒーローは困ってる人や弱い人を守る強いひとだからです。だから、、俺はお姉ちゃんやお母さんを、守りた…あ」

山「なに朗読してんだよ！」

ぱっと行きおあよく襖があき、頬を赤く染めた先生が、部屋へと入ってきた

咲希さんは、朗読していた先生が小学校の頃に書いた作文をそっと後ろ手に隠した

母「久しぶりねーりょうちゃん。あははバレちゃった」

山「はぁー、、もういっつも言ってるだろう、恥ずかしいから見せんなって」

母「はい…ごめんね涼ちゃん」

山「もー！次はないからな！」

「うん！大好きよ涼ちゃん！」

そう言いながら先生に抱きつく咲希さんを、恥ずかしそうに引き剥がす先生

その1部を半分呆れたように見ていればふいと先生と目が合い、先生は顔を赤くした後、、不意と顔をそむけた

そらがなんだから、子供っぽくて思わず笑みが零れた

茜色の空に、一番星がキラリと光る

山「ここは田舎だから夜になると星が綺麗に見える」

隣に座った先生が空を仰ぎながら言う

咲希さんは、夜ご飯の支度を手伝わなくちゃと出ていった

「学校でも見えるじゃん」

山「そううなんだけどな、でも輝きと見えると数が違うんだよ。、まぁ、夜になんのを楽しみしとっけ」

「ふうん…ね、先生ってヒーローになりた…っいた！」

話の途中で耳を引っ張られ、
体が先生の方に傾く

山「おまえなー…あれは忘れろ！」

ジンジンと痛む耳を抑え先生に抗議しようと顔をあげれば思いのほか顔が近く体が固まる

山「……？おい、きいてんのか？そんなに痛かったか？」

不機嫌な顔から心配そうな顔になり、俺の目を見る先生

「だ、大丈夫だから！」

赤くなった顔を隠すようにして体を元の体制に戻す

ち、ちかい…つか先生もちょっとは気にしろよ…

山「そうか…？ならいいんだけど。つか、さっきのことは忘れよ！」

「えー考えとくね」

山「おい！ったく…」

先生がため息をついて口を曲げる

＿忘れるわけないじゃん

先生のことならなんだって、記憶に焼き付けておきたいのに

…なんて、ね