こんぺいとう (ページ36)

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おば「おやおや、おかえり涼介」

先生と奈々ちゃんが遊んでいるのをぼんやりと見てれば奥からおばあちゃんが現れた

白髪混じりの頭ににこにこと優しく笑う顔。身長は低くて背筋はぴんと伸びている

山「ただいまばあちゃん」

少し照れたように先生がおばあちゃんに笑いかけた。おばあちゃんは先生の頭を撫でてから俺へ向き直った

おば「それで、この子が例の生徒さん？」

「あ、はい。桜井凛といいます。ふつつかものですが、よろしくお願いします」

そういってぺこりと頭を下げておばあちゃんをみた。

おば「そんなにかしこまらなくていいのよ。ここが凛さんのおうちだと思ってくれていいんですよ」

おばあちゃんがニコニコと笑い俺の頭を優しく撫でた

それが何だか照れくさくて、でも嬉しくて、下を向いて緩む顔を我慢した、

そのあと客間に通され、先生も交えておばあちゃんと話す。奈々ちゃんはおばあちゃんに何かを言われどこかえ消えた

山「ばあちゃん体調は大丈夫？この間き風邪ひいたっ聞いたけど」

おば「全然大丈夫よお。ほら、この通りピンピンしてるよ」

そう言っておばあちゃんが腰に手を当ててほっほっほっほっとわらう。

俺のおばあちゃんは俺が4歳の頃に死んでしまった。優しくて、でも厳しくて、唯一俺に愛を持って接してくれた人だった。

おばあちゃんが亡くなった時は涙を枯らすほど泣いたなあと懐かしく思う

すると

奈「おばあちゃん！連れてきたよ！」

3人で待ったりと話していればガラッと襖が開き奈々ちゃんが飛び込んできた

おば「よしよし、ありがとうね奈々」

？「あ、涼介だーおかえり」

？「りょう兄おかえりー！」

1人は長い黒髪の綺麗な女性と、もう1人は人懐っこい笑顔をうかべる少年。

山「あ、姉貴と悠太。ただいま」

嬉しそうに笑う先生。なるほど、この2人が先生の姉弟か？

よく見ればどことなく先生と似ている気がする

優「あらーイケメンくんね。君が涼介の生徒さん？私は涼介の姉で優子っていうのよろしくね」

にっこりと笑って優子さんがおばあちゃんの隣に座る

悠「あ、俺はりょう兄の弟の悠太っていいます！いま中3です！」

にこにこと人懐っこい笑みを向けてくる悠太くん。