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ピンポーンとなるインターホンの音で目が覚めた。目を擦って、時計を見ればお昼を過ぎた頃
結構寝たなーと思いつつ、もう一度鳴ったインターホンの音にのろのろと体を動かした、
「はーち…誰ですかー…」
声掠れてんなと思いつつ扉を開けたその先にいた人物に思考が停止した
せん、せい…？
あれ？俺熱で幻覚まで見るようになった？
山「おい、、大丈夫か？？桜井？」
先生の声まで聞こえる。これは末期だ
山「おい、桜井…桜井！！」
熱が上がったのか、、もう立っていることさえままらない。ふらっと倒れこめば温かい腕に包まれた。
これは現実？それとも夢？
…どっちでもいいか、、先生に会えたんだし…
熱に侵されぼんやりとして行く思考の中、、先生の心配そうな顔が最後に見えた
ひんやりと何科が額に乗せられうっすらと目を開けた
山「お、、起きたか？」
目を開けたその先には俺の顔を上からのぞき込む先生の姿。どうやら、俺の額に濡れたタオルを置いてくれたみたいだ
「先生…なんでいるの？」
もうそばに近寄らないと決めたのに
山「あー、有岡に、頼まれたんだよ。桜井が体調崩してるから面倒見てやってって」
困ったように笑いながら、、頬をポリポリと掻く先生。大貴か…余計な今年やがって…まぁ、嬉しいことも確かなんだけど
「いいよ別に、1人で大丈夫」
山「何言ってんだお前、39度もあるんだぞ？放って置けるかよ」
ちょっと怒ったように、呆れたように先生が言った。別にいっつも1人だったし、、本当に大丈夫なんだけどなぁ…
山「じゃあ俺なんか作ってくるから、、お前は大人しく寝てろ」
俺の頭をサラッと撫でて先生が出ていった
しんどい時は、いつも1人だった。ガセを引いても兄には移してはダメだからといって一日中部屋に閉じこめられた
だから、人がいるということはこんなにも嬉しい事なんだって知らなかった。それが先生だってこともあるかもしれないけど
緩んだ頬をそのままに、大貴が帰ってきたらお礼を言おうと心に決めた
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作者名：名無し64299号 | 作成日時：2019年2月7日 4時
