こんぺいとう (ページ19)

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人はそれを、ページ19

はぁと、ため息をついて外を見る

＿あれから、山田先生とは話していない

目が合ってもすぐにそらされるし、なんだか避けられている気がする。ま、ぁ俺も先生とどう接すればいいかなんてわかんないんだけど…。

でも最近いつの間にか先生を目で追ってしまう自分がいる。

ほんと俺、どうしちゃったんだろう。

「はぁ……」

もう一度ため息をついたその時、俺の前で座っていた大貴があぁあー！と大声を出した。

有「何なのお前！！さっきからため息ばっかりついて！うざい！！！」

ぷりぷりと眉を寄せて俺を睨む大貴。

「え、俺そんなにため息ついてた？」

有「ついてたわ！！もう今日で15回目だぞ！！」

「分かったから叫ぶなうるさい。」

有「誰のせいだよ！！」

そして、大貴は座り直して、まだ不機嫌そうに俺を見た。

有「…で？凛は何を悩んでいるわけ？」

話を聞いてくれようとしているらしい。
凛は基本懐に入れた人には優しいからな

…というか俺の悩みってなんだ？
先生のことが頭から離れない？
いやいやそれじゃあまるで俺が……

俺が何？

有「おーい？なんだよまさか恋の悩みとかか？ついに凛にも春が来たか！！」

「いや、それは…ないだろ」

うん、違うはず。恋は今まで1回としたことないけど多分違う

…違うよな

じゃあ俺は何を悩んでいるんだ…？
兄貴のことか？
いや、最近は先生のことばっかで考えもしていなかったけど。

……あーもうよくわからん！！

無性にイライラして、とりあえず目の前の大貴を蹴っておいた