出逢い。 ページ2
携帯の着信音で目を覚ました。
朝から電話をしてくるやつなんてあいつに決まってる
「もしもし…」
有『おはよ!!凛!眠そうだな!!』
朝っぱらから元気なこいつは俺の友達有岡大貴
だいたいハイテンションだけど空気は読める
「あたりまえだろて…んで、用は?」
有『うん!それがさ、おれのクラスに新しい先生が来るらしいぜ』
確かに最近、おじいちゃん先生が定年退職して副担任はいない…が、
「心底どうでもいいなーそれ。教師に興味ないし」
それにあと1年で死ぬんだし…
有『ひどっ!まぁそれどけだから、じゃ』
切られた電話にため息をついて、のろのろとベットから出た
制服に着替え、髪をワックスで遊ばせ寮を出た
校舎に入れば向けられる視線とよってくる男の子たち
それにへらへらと答えながら自分のクラスへと足を運んだ
有「おっ、凛!おはよー」
教室に入れば直ぐにかけられた声
黒い髪の毛にぱっちり二重の甘い顔
でも、残念なことに背は低いこの男こそ、唯一友達と呼べる大貴だ
「おはよー。相変わらずちびだな大貴」
有「いいんですーこの顔で全てカバーできるんですー」
「ふーん…じゃあ、牛乳飲むのやめれば?」
有「っうわーん!凛がいじめる!!」
そう言って同級生に抱きつく大貴を見てひとり苦笑いした
大貴をいじればチャイムがなり一番後ろの窓側というラッキーな自分の席に座る
程なくして教室の扉が開き担任の薮ちゃんこと
薮宏太が入ってきた
先生にしては若くてノリもいいな薮ちゃんは人気がある、
顔もいいしね。この高校は顔がいいといろいろと有利な立場を
得られたりする
薮「みんなおはよー。今日は新しい先生を紹介します
実は先生の同級生でもあります。どうぞー」
ざわざわする教室に入ってきたのは若干不機嫌そうな男の人。
顔は整っててすうっと通った綺麗な鼻に色白な綺麗な肌。
山「このクラスの副担任になることになりました山田涼介です。よろしくお願いします」
すこし低めの声が心地いい。
そう思って顔をぼんやりと眺めていればあ不意に目がった
有「はいはい!!先生は彼女とかいますかー?」
大貴の声が響いて目はそらされた
…なんで驚いた顔してたんだろう
24人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:名無し64299号 | 作成日時:2019年2月7日 4時