コピー機と言われた少年

45話 ページ47

高木side




そう言って公園のベンチに座って話した




俺はスタッフの話をした




「ごめんな、高木がそんな複雑な気持ちなんて知らないで、勝手な事言って」




高「俺が聞いたんだし、、別に、いいよ、」




今考えればただの八つ当たり




高「ずっと考えてたんだ、俺、


なんで、お前にあんなこと言ったんだろうって



けど、わかったよ、エイトみて、




ダンスに一途じゃなかった





今日だった、お前が練習してる時俺は映画を見てた



ダンスからもお前からもメンバーからも



本気で向き合う覚悟がないから…


逃げちまうんだ、、


俺、また、どっかでお前を下に見てた



才能だけで、やって来て褒められてずりぃって


なんも知らねぇくせにって



小学校から好きで始めたダンス。好きで今までやってきたから誰にも負けないって



みんなの役に立ちたい、だの





ライブを成功させるだの




口先ばっかでただやってるだけの自分から目を背けて








…認めたくなかった…




前からずっとお前に負けてるって」




涙が出てきた




本音を言う相手はずっと嫌いだったはずのエイト




でも、いざ吐き出すと全部本音が出てきた




「高木、今日見た映画の内容覚えてる？」





高「映画？隕石が落ちてくるみたいな




そんで、…なんか、…」




それ以上内容が出てこなかった





ちゃんと見てたはずなのに




「当ててあげよっか、、、、見てなかったんじゃない？」






高「っ！」





「ダンスのこと考えてたんだよ、




俺が入ったばっかりの頃なんも知らない俺に教えてくれたのは高木



いつだって高木だった






こんなにダンスが好きなやつに教えて貰えて俺はめっちゃ嬉しいよ





一緒に上手くなろ、そして、山田を抜くんだ






なっ？チームメイトだろ？」







高「っっ、うんっ！」




なんで、こんなやつに俺は怒ったんだろ








誰よりも責任感があって努力して、頑張ってきたやつに




尊敬するべきだった





俺間違ってたよ




また、頑張るからチームメイト同士競いあおうよ

46話→←44話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す