コピー機と言われた少年

36話 ページ38

＿＿総合病院にて、




姉『父さん、心臓が悪くて、あんたと母さんが、出ていってすぐに1回入院したんだけど、それが再発したみたい。命に別状はないから薬が効いてくれば目は冷めるって』





「くっ……」



涼介エイト今どこだ!?大丈夫か?ヤブンブンみんな心配してるぞ!!帰ってこい!ゆうりあと明日の打ち合わせだけだから、早く戻ってきて




「父さん…俺はねダンスのことも父さんのことも好きになれなかった。母さんを捨てたこと許せなかったし、東京に行ってからは二度と会いたくないって思った、、でも、」



山『お前のダンスはお前の道にあるんだよ』


有『めっちゃ心配してんだぞ！』


知『もう居なくならないで』



「このまま逃げてちゃ行けないと思った。父さんと自分の過去と向き合わなきゃみんなと同じ舞台に立てないって、」



『数多くの模倣の果てにいつかエイトが自らの表現にたどり着くことを願う』


「来てよかったよ。
起きてる間に言いたかったけどもう行くよ。
こんな俺の事でも心配してくれてる人がいるから。今更行ったって怒られて舞台には立てないと思うし、すぐには成長はできないかもしれないけど。









それでも、もうその場しのぎのコピーはやめるよ。」






俺は追いついて息を整え寝ている父さんを見つめ









「僕は、僕にしかなれないサイコーのダンサーになるから」





そう言って病室を出た









父「……そうか、頑張れよ、エイト」

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