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34話 ページ36

昼12時




__総合病院









「ねぇ、父さん……目を開けて…」






遡ること9時間前



スタジオで俺はダンスの練習をしていた


タタン タッタン


「ハァァァハァァァ」




どれも違う…



無理やり笑顔を作っても…口角を上げても自分の表現にはたどり着かない…





山田にあってちゃんと父さんと向き合わないと前に進めないって



だこら、合宿を抜けてまで無理やりきた



ここまでしておいて何も得ずに帰るわけには行かない







だけど…笑顔を作ることすらダンスの中で出来ないのに…俺のダンスが出来るのか…?




ガチャ



姉「ただいまーっていうのも変か、ちょっと休憩しよ」



「お姉ちゃん」



姉「てか、あんた合宿なんでしょ?時間大丈夫?」



「うん、始発で戻らないと。それまでになにか掴まなくちゃ…」



姉「熱心なのはいいけどせめて、床拭かないと怪我する…」



そう言って掃除箱から雑巾を取り出す



その時お姉ちゃんはしゃがみこみダンボールを持ってきた



姉「この箱もしかして」



そう言って開ける




そこには1枚1枚丁寧に手書きでCDにエイト課題曲と書いてあるものなどたくさん入っていた


姉「うわぁー懐かし!これあたしが大会でやった曲!」




お姉ちゃんは音楽を流す



俺はCDを手にとった




俺が踊った曲も全部残ってる…


そう言って持ち上げると



ストン


黒い手帳が落ちた




俺はそれを開いた



父さんの字だ



『5月3日

ついにエイトがダンスを始めた!

三姉妹ユニットを世へ送り出す夢の実現が近づいた!

6月1日

大会は杏姉の優勝
泣きじゃくる奈々をエイトが慰めている
頑張れ奈々っ! 』





これは、俺たちのレッスンの記録だ






『1月31日

大会は杏は1位奈々は2位エイトは5位に終わった。来年は出るまでもない。


9月25日

杏と奈々だけでデビューさせることにした。エイトが入るとパフォーマンスが落ちる。
くだらん夢だった。


7月11日

エイトがレッスンについて来れていない。
年下の練習生にも表現力が劣る
エイトだけには才能がなかったようだ



6月6日

驚くべきことが起きた。
奈々の動きをエイトが完璧にトレースした。』



俺は先が読むのが怖くなって閉めた



手が震える


でも、この先を読まなかったらここまで来た意味が無いと少しでも習得して行かないと


そう思い震える手でゆっくりページを開いた









『素晴らしい力だ』









「え?」

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はぁ? - 39の次、41になってますよ?「40」が抜けてます。 (2019年1月21日 7時) (レス) id: dc1593ce82 (このIDを非表示/違反報告)
はぁ? - 36話の次、39話になってますよ?最新話は41じゃなく、39話だと思います。 (2019年1月18日 12時) (レス) id: dc1593ce82 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 21話の次は22話じゃないんですか?一気に24話になりましたね。 (2019年1月10日 7時) (レス) id: dc1593ce82 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - エピローグは物語の終わりの意味ですよ。プロローグですよ?物語の始めは。 (2019年1月4日 11時) (レス) id: aecc4d0263 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し64299号 | 作成日時:2018年12月28日 3時

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