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53話 ページ7

俺の体が落ち着いて身を開けた頃は周りに誰もいなくって寂しかった


けど、テーブルに置いてあった焼き芋はほんの少しだけ温かさを感じた




俺はそれを手に取り1口かじる



口の中に甘みが広がる




「んまっ」





そして2口、3口と口の中から無くならないうちに頬張る



「うまいっ、…」







それと同時にフラッシュバックする



俺がまだ歩けた最初の頃を




最初はただ楽しかった



だけど、少しずつ、たくさんダンスして、知識も経験も増えていって



ダンスのことを知れば知るほどわかった



みんながれどだけ真剣にダンスに打ち込んでいたかって



すごいプレーを見る度、みんなが成長していく度







すごいなって思う以上に…






どんどん悔しくなった





もっと早くダンスに戻っていたらって






、もっと早くみんなに出会っていたらもっと長く、もっと笑顔で、もっともっとみんなと入れたのに





日に日に思いは大きくなって行くんだ







死にたくない









涙の数だけ強くなるって言うんなら




俺は最強なのに、






なのになんで、、こんなに弱い






心臓をぎゅっと掴む









そして、外に見える星に手を伸ばして








「まだ、生きていたいよっ_」





もし、死んで星になるなら、俺は輝けるの?

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作者名:名無し64299号 | 作成日時:2019年2月12日 2時

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