51話 ページ5
あれから毎日伊野ちゃんはお見舞いに来てくれた
忙しいはずなのにずっと時間が許す限りずっと
そんなある日俺の余命があと半分になたっある日
足に感覚がなくなって
ドサッ
歩くことが出来なくなった
「っ…」
だんだん癌は俺の体を蝕んでいく
それと同時に死に近ずいてきていると恐怖を感じた
体が死ぬ準備をしていると思うと心が折れそうになる
そんなふうに思いたくない
俺は死なない
その時
「っぐ、、っあ!っ!」
頭が破裂するような痛みに襲われた
「ぁぁぁぁっ!!」
耐えきれずベットから落ちてしまう
そんな痛みもどうでもよかった
目をつぶりもう一度目を開けると
医者に囲まれていた
「死にたくないっ…っ」
伊「えいと…」
「っはぁ、っはっ、」
伊野尾慧side
俺はエイトの好きな焼き芋を手にして病室に急ぐ
けど、エイトの病室は騒がしくて中に入ろうとすれば
医者に押さえつけられているエイト
体が痙攣しているのか苦しそうなエイト
やっぱり俺は何もしてあげられない
なにが焼き芋だ
そんな状態じゃないだろ
俺はエイトのそばを離れて家に向かった
ガチャ
みんなをリビングに集めた
山「どったの?伊野ちゃん」
知「伊野ちゃんが呼び出すなんて珍しいからね」
伊「エイトのことで話がある」
俺に出来ることはこれくらいしかない
薮「もうすぐ退院だろー?もう1ヶ月も経つからねー」
八「はやく、ライブしてぇーー」
伊「いいから、きいて、、これは嘘なんかじゃない、ましてやドッキリなんかじゃない、」
高「なんだよー堅苦しいな」
伊「エイトはもう、二度とこの家に帰って来れない、、そして、二度と自分の足で歩くことも出来ない、、もう、二度と俺たちとライブをすることはっ…できないっ、」
俺がしてあげられるのはメンバーに本当のことを話すこと
たとえみんなが受け入れなくても
エイトの死を悲しんでくれる人がこんなにいることを伝えてあげたい
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作者名:名無し64299号 | 作成日時:2019年2月12日 2時