50話 ページ4
伊野尾慧side
エイトが死ぬなんて聞きたくなかった
それは俺もだけど一番耳を塞ぎたいのはエイトなはずなのに先生の話を聞いてる時は表情1つ変えていなかった
メンバーが来た時と自分が一番辛いのにヘラヘラと笑っていた
でも、目の奥は笑っていなくて見ている俺も辛かった
病室を出たあと俺は1人エイトの病室前に立ちすくむ
思い切って声をかけようと思ったけどかけれなかった
声を押し殺して泣いてるエイトに声をかけれなかった
俺は何度も何度もエイトに助けてもらったのに何もしてあげられない自分に腹が立った
こんな手遅れになるまえに病気に、
エイトに気づいてあげられない自分にも腹が立った
俺は病室の前の壁にもたれかかって泣いた
どうすることが正解なのかも分からない
でも、エイトは時間が来ればいなくなってしまう
何度もエイトを越えたい
そう思った事はあったけど、こんな形で越えたかったんじゃない、
俺は、大切な仲間のために何が出来ますか?
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作者名:名無し64299号 | 作成日時:2019年2月12日 2時