コピー機と言われた少年 (ページ1)

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47話ページ1

目を開ければ白い空間に寝ていた俺は直ぐに病院だと気づいた

ナース「大丈夫ですか！！」

そう言われて自分で酸素マスクをどけて

息をした

「大丈夫っ、」

ナース「先生呼んできて！！」

そう言って先生がくるとすぐにこういった

先「単刀直入に言いますと、脳に腫瘍が見つかりました。そして、その主要は脊髄にも見つかりました。腫瘍が脊髄や脳にダメージを与えれば、食欲不全、顔面麻痺、歩行障害を伴います。このケースはあまりなく、症例も少ないです。このままだと持って3週間くらいだと、」

それからあんまり頭には入ってこなかった

俺はもう、死ぬんだ

受け入れなくちゃいけないって分かってるけど、

前の俺だったら、やっと死ねる

そう思えたのに

今じゃ、両手で抱えきれないほどの大きな大切なものを持ってしまった俺は死にたくないって思ってしまった

そのあと、メンバーが病室にきた

山「エイトっ！！」

「おっ、山田、みんな！」

有「大丈夫？」

「んまぁね。ちょっとよそ見しててごめんね、迷惑かけちゃった」

薮「ほんとだよ。ちゃんと休まないからこうなるんだよ。」

知「病院から電話かかってきた時ほんとに涙でそうになったわ！」

ｽﾞｷﾝｯ

伊「エイトが死ぬかと思ったよー」

ｽﾞｷﾝｯ

中「俺達エイトが居なきゃダメだからね」

さっきの先生の話が脳内にこびりつき何度も何度も再生される

それと同時に胸が張り裂けそうで胸をぎゅっと掴む

山「ん？？どした？痛いのか？」

そんな顔して覗かないで

「ちょっとな、」

また、死にたくないって思っちゃう

山「そうか、早く退院して、、飯食べに行こうな！俺のおごりで」

「あ、あぁ！」

薮「じゃ、俺達帰るから、毎日誰かひとりはお見舞いに来させるから待っててな」

ガラガラガラ

「っ…」

なんで癌はおれを選んだのか

俺が何したって言うんだ

もう、二度と俺がステージに経つことはない、

「死にたく……ねぇよ…」

俺は表現者だ。

だったら最後まで綺麗に舞うよ

俺は仮面を被り、自分を隠す

みんなには笑っていて欲しいんだ