『ひゃくにじゅうきゅう。』 ページ35
『簡単に人を殴っちゃダメだと思いまーす。』
スモ「うるせぇ。お前もアレに止められてなきゃ殴りかかってきてただろうが。」
『ぐ、それは確かに。』
［え、ヒナさんのことアレって呼びよるんこの人。］
お前はお前でヒナさんって呼んでるのな。まぁ、俺もヒナさん呼び(脳内)だが。
「8時の方向！海賊旗を掲げた船を発見！」
「方向転換し、海賊船を追う！」
この船で1番偉い中将の指揮の元、軍艦は海賊船を追い始めた。
風向きは弱い追い風だが、こちらにはパドルがついているためあっという間に近づくことが出来た。
近づいてみれば、想像以上に大きい船だと分かる。ガレオン船という奴だろう。
大砲に弾を装填したり、パドルの操作だったり、帆を畳んだりと忙しくしていると、真横を白いものが勢いよく通り過ぎていった。
「スモーカー大尉！」
あれほど独断行動をするなと言っているのに、と上官達がぼやいているのが聞こえた。
［ヒナさんの危惧ってこれちゃうん？］
だろうな。と思いつつ、真っ直ぐに飛んでいく白いものを見た。
「…スモーカー大尉を追え！1人で戦場に向かわせるのは危険だ！」
『私が行きます。』
気がつくと口を開いていた。中将に一礼して船べりに立つ。
「何をしている新兵！ここからどうやって行くというのだ！大人しく武器の整備を」
『問題ありません。このまま砲撃を続けつつ、乗り込める距離まで近づいたら乗り込んできて下さい。』
では、と言って船から落ちる。
「おいっ！？」
水面ギリギリで変身し、ヒラリと上空まで飛び上がった。若干変身できるか不安だったのは気にしない。
そのままガレオン船まで突っ込み、マストの真上で変身を解いた。そのまま落下して着地すると、隣には白いものに包まれたスモーカーがいた。
「また海軍が増えたぞ！？これ以上増える前に片付けろ！！」
『倒してみろよ！』
「下っ端海兵が偉そうにしやがって！！かかれ！」
海賊が武器を構えてかかって来るのを木刀で殴打しつつ、近くで戦うスモーカーの周りの白いものを観察する。
『…え、それまさか煙？』
スモ「あ？このタイミングで言うことじゃねぇだろ。どうやって来たんだ、テメェ。」
モクモクし続けながら戦うスモーカー。覇気が使えなけりゃ、煙は殴れないんだから攻撃出来ない、ってことか。
『…それもこのタイミングで聞くことじゃねぇだろ。助けに来てやったんだから感謝しろ？』
スモ「おれの足ィ引っ張んなよ新兵！」
『当然！』
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インドア女子(プロフ) - ありがとうございますぅぅぅ！！！色々ありましてしばらく更新をお休みしていました！！お正月までには4まで仕上げて投稿する予定です！！頑張ります！ (2020年12月6日 17時) (
レス) id: 5407537a6f (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年11月23日 1時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2020年2月2日 12時
