『ごじゅういち。』 ページ6
つる「思い当たることがあるようだね。最近、海賊たちの間では、海の怪奇現象として広がりつつあるようだ。」
『えええ…。』
つる「海賊の引き取りをした海兵もAの様子に何か恐怖を感じたらしくてね。“無心で海賊を狩る、賞金稼ぎの白鬼”という名前が広がってるんだよ。」
『なんか精神的にしんどいな…。』
鬼として有名になるとか…。
つる「それに、その時の賞金がいくらだったか覚えてるかい?A。」
『…四捨五入して1億ベリー…。』
つる「そう、子供が簡単に稼げるような金額じゃないのはAも分かってるはずだよ。」
あ、はい。分かってます。俺は100分の1でも満足する自信あるから。
つる「だからこそ、噂になってるんだよ。出来る限り目立つ行動は避けた方が賢明だとあたしは思ってるよ。」
『…うん。出来る限り目立たないようにする。』
まぁ、出来ればの話だけどな。
海軍本部の案内の後、おつるさんは仕事があるようで部屋を出て行った。
『…よし、センちゃんのところに行こう。暇だからな。』
ドンッ!!
「あ?なんだテメェ。」
うわぁ、しばらく歩いただけでなんか海賊っぽいやつに体当たりしちまった…ついてないな。俺。
それにしてもこいつ、身長高いな。
「…アルビノ…。…あぁ。噂のやつか。」
『そーいうお前は誰なんだ?』
「クロコダイルだ。」
『へー。…あんたさぁ、海賊だよな?なんでここにいるんだ?』
クロコ「おれは七武海だ。…お前、七武海を知らねぇようだな。」
『…知らなくて悪かったな。』
クロコダイルは七武海についてざっくりと教えてくれた。どうやら、政府公認の“強い”海賊らしい。海賊として追いかけられない代わりに、海軍がどうしても戦力が欲しい時は要請が送られて来るようだ。
『へー。強いのか。七武海っていう割には、あとの6人の海賊に会わなかったが?』
クロコ「今回、おれは書類を作成して持ってきただけだからな。…召集会議でもなければ他の奴らは集まって来ねぇよ。」
『案外律儀なんだな。お前。』
クロコ「…そうだな。で、シロオニ。」
『Aだよ!白鬼って言うんじゃねぇ!』
クロコ「…A…。お前は人に対する礼儀がなっちゃいねぇなぁ。」
『え、じゃあまず、お前が礼儀を払われるような人間になれよ。』
クロコ「…クハハハ!それもそうだな。じゃあそのままで構わねぇよ。」
え、なにこの王様気質の30代前半の男。なんか怖いんだが。
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インドア女子(プロフ) - コメントありがとうございますー!これからも頑張っていきますので、ぜひともお楽しみください!m(_ _)m (2019年8月14日 20時) (レス) id: 5407537a6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - うにゃー!めっさええとこで終わってしもうた!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年8月13日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:インドア女子 | 作成日時:2019年5月4日 13時