『はちじゅうきゅう。』 ページ44
ルフィを抱っこした俺は森の奥までその2人と一緒に戻り、全員の軽い手当を済ませた。
包帯に関してはゴミ山で医者として生計をたてているという男から貰ってきたものだ。
『ふぅ…。3人とも手当は終わったな。』
ルフィは泣きじゃくり、サボはエースの無謀な行動に呆れ、エースはその言葉を聞きながら鉄パイプの手入れをしていた。
ルフ「うぇ〜〜ん…どぅぉぉ〜ん〜…！」
サボ「お前…、悪ィクセだぞエース！！本物の海賊を相手に「逃げねェ」なんて！！！何でお前はそう死にたがりなんだよ！！」
どうやらもう1人の悪ガキのサボとやらは世話焼きなようだな。
サボ「…はァ…こんな事しちまって……、ブルージャムの一味はもうおれ達を許さねェぞ。この先追われる…！！」
ルフ「恐がっだ…死ぬがどぼどっだ」
ぐずぐずと泣き続けているルフィも、気丈に海賊と戦おうとしたエースも、無駄に突っ走っていくエースを怒るサボも、痛々しい怪我だらけで、見ているこっちまで痛くなってくる。
エー「うるせェないつまで泣いてんだ！！おれは弱虫も泣き虫も大っ嫌いなんだよ！！イライラする！」
ルフ「…！」
癇癪のようなエースの一言にルフィは口をつぐみ、泣くのをピタリとやめた。
ルフ「…あ゛り゛がどう゛…。たす…助げでぐれで…ウゥ…。」
エー「てめェ！！」
サボ「おいおいっ！！礼言ってるだけだ。」
また泣き始めたルフィに、エースの癇癪が爆発し殴りかかるかと思いきや、エースはサボの制止で止めた。
よく止めてくれたサボ。あの状態のルフィをエースがそのまま殴ってたら、飯なしで木に縛り付けて目の前で飯を食おうかと思ってたところだった。
エー「……だいたい…、お前、何で口を割らなかったんだ！！？あいつらは女でも子供でも平気で殺す奴らだ！！！」
ルフ「…喋ったらもう友達になれねェ…！！」
エー「なれなくても死ぬよりいいだろ！！！何でそんなに友達になりてェんだよ…おれと！！」
お、これはルフィに初の同世代の男友達ができる瞬間ではないか。よかったじゃんルフィ。
おれどっちかって言うと見守るだったから一緒に遊んでやれなかったもんな。
ルフィの体力についていけなかったからダダンの手伝いを遊ばない口実にしてたという本音は内緒だが。
ルフ「だって他に！！頼りがいねぇ！！」
エー「！？」
…それに関しては本当にごめん。子供にはのびのび遊んで欲しくて、それ以外の雑用を俺が全部受け持ってたんだから許してくれ。
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インドア女子(プロフ) - コメントありがとうございますー！これからも頑張っていきますので、ぜひともお楽しみください！m(_ _)m (2019年8月14日 20時) (
レス) id: 5407537a6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - うにゃー！めっさええとこで終わってしもうた！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年8月13日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年5月4日 13時
