『はちじゅうなな。』 ページ42
その後もちょっかいを掛けられること十数回、返り討ちにした奴らに聞き込みをしていると状況が分かってきた。
この悪臭を放つゴミ山はグレイターミナルと呼ばれている場所で、この場所のさらに北側にあるのがゴア王国らしい。
ゴア王国とグレイターミナルの間には高い城壁があって、出入りをするには軽い審査を受けなければならないのだとか。
『近頃のでかい出来事ってなんかあるか？』
「そう言われてもなぁ…？」
何かを要求するように手を出してくる男を見て、今までに体験してきた取引を思い出し、行動の理由を察した。
『…相応の対価をよこせってとこか。…残念ながら持ち合わせがある訳じゃねぇんだわ。』
ポケットの中を探って見るとラッキーなことに1000ベリー札が入っていたのでそれを渡した。
そう言えばさっき、命だけは！って言いながらこの金を渡してきたやつがいたんだった。
別に誰の命も奪ってなかったんだが、ありがたく受けとっておいて正解だったな。
「最近と言えば最近の話になるのか分からないところではあるが、ここ数年で2人のガキが金品を奪っていくことが多くなってるな。確か名前が…サボと…なんだったかな。えー、えー、…すまんわからん。」
『ほー。そうか。…ついでに今日、この辺りで起こった出来事を知りたい。』
食い付きがいいと取引が上手く進まないこともあると(某桃鳥から)聞いたが、どうやらこの男は単純で扱いやすいタイプらしく、快く話してくれた。
「あんまり大きい声じゃ言えないんだが、ブルージャムっていう海賊がここら辺を牛耳ってるんだ。そのブルージャムの部下たちが1時間くらい前から誰かを探してるようでな…。一体何を探してるのやら。」
『有力な情報だな。ありがとう。お陰様で人探しがすぐに終わりそうだ。』
とりあえずこのままゴミ山で人を探してそうな奴らに片っ端から声をかけていけばいいということが分かった。
ついでにサボともう1人の悪ガキについても知りたいところではあるんだが。
『で？あんたらの探し物ってのは何なんだ？』
「おれたちの大事な金を盗んだクソガキどもだよ！あの2人組のせいでおれたちがブルージャム船長に怒られちまう！！」
探し物をしてそうだったやつに声をかけてみれば、やはりその2人が絡んでいるらしい。
「もう日が暮れちまうし、あのガキは居場所を吐かねえし、問題の2人は見つからねぇし！」
『…おい。あのガキってのはどのガキだ？』
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インドア女子(プロフ) - コメントありがとうございますー！これからも頑張っていきますので、ぜひともお楽しみください！m(_ _)m (2019年8月14日 20時) (
レス) id: 5407537a6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - うにゃー！めっさええとこで終わってしもうた！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年8月13日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年5月4日 13時
