『ななじゅうご。』 ページ30
1週間ほどすると、元気になったシャンクスが出港すると言い出した。
俺としては別に止める気は無いんだが、ルフィのいないところで痛そうに呻いているのが気がかりだ。
『大丈夫なのかよ?』
シャ「まぁ、なんとかなるさ!海賊ってのはそういうもんだからな。」
『あーはいはい。…無理はすんなよ。』
シャ「え!Aのデレ!初めてかもしれねぇ!ベン!!Aがデレたぞ!!」
ベン「残念だったなお頭。おれは前に1度デレられてるぜ。」
『デレてねぇよ。ベンさんにもデレてねぇ。てか出れる必要性を感じねぇよ。』
「「はいはい。」」
『くっ…!!!』
2人とも生暖かい視線を送ってくるんじゃねぇよ。そしてこんな時に限って阿吽の呼吸を使ってくるな。
楽しそうじゃねぇかよ。心配して損したわドアホ。
次の日には出港の準備が整ったんで、ルフィと一緒に港に見送りに行くと、ルフィがシャンクスと話しているのを見かけた。
もちろん俺は、荷物を運んでいる途中のベンさんと一緒に、5メートルぐらい離れた場所から2人を眺めた。
え、なんでかって?面白そうじゃねぇか。
ルフ「この船出でもうこの町へは帰ってこないって本当!?」
シャ「あぁ。髄分長い拠点だった。ついにお別れだな。悲しいだろ。」
ルフ「うん。まぁ、悲しいけどね。もう連れてけなんて言わねぇよ!自分でなることにしたんだ。海賊には。」
ルフィってすげえ。自分から海賊になろうとするなんてな。だって海賊になったら絶対じいちゃんに追いかけ回されるじゃねぇか。
シャ「どうせ連れてってやんねーよー。お前なんかが海賊になれるか!!!」
ルフ「なる!!!おれはいつかこの一味にも負けない仲間を集めて!!世界一の財宝みつけて!!海賊王になってやる!!!」
シャ「ほう…!!おれたちを越えるのか。………。じゃあ、この帽子をお前に預ける。」
ルフ「!」
『!!!???』
今なんか、俺の頭の中に大量に情報が入ってきたんだが。突然すぎて何が起きたのか分からねぇや。
シャ「おれの大切な帽子だ。」
ルフ「…………!!!!」
シャ「いつかきっと返しに来い。立派な海賊になってな。」
…くっそぅ。イケメンめ。いっそ噛めばいいのに。
いつの間にかベンさんも船乗り込んでるし。
シャ「帆を上げろ!!出港だ!!!」
あぁもうふざけんなよ。かっこよく出港してんじゃねぇよ。まだ俺は別れの挨拶してねぇだろうが。
…あ、電伝虫あったわ。
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インドア女子(プロフ) - コメントありがとうございますー!これからも頑張っていきますので、ぜひともお楽しみください!m(_ _)m (2019年8月14日 20時) (レス) id: 5407537a6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - うにゃー!めっさええとこで終わってしもうた!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年8月13日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:インドア女子 | 作成日時:2019年5月4日 13時