『ろくじゅうなな。』 ページ22
シャンクス達が出港してから約3ヶ月半が過ぎ、そろそろ帰ってくる頃合いなんだが、今日も海の向こうから海賊船は来そうになかった。
『んぁー…。眠い…。』
午前中は酒場が空いてないので、ルフィと遊ぶか村をぶらぶらして過ごしているんだが、今日は山の中に入って1人でのんびりすることにした。
ルフィと遊ぶと夜にすぐ寝ちまうから、酒場の手伝いが眠気でまともに出来ないんだよなぁ。
『…すぴー。』
少し開けた場所があったんで、そこに寝転がって昼寝をすることにした。
「…おいガキ。起きやがれ!!」
ガッ!!
『ッ!!!?』
腹に鈍い衝撃を受けて、声にならない悲鳴とともに俺は3メートルほど転がった。
『…っなんだよ!!!普通寝てるやつ起こすのに蹴ってくるか!!!??』
キレ気味に立ち上がるとそこには10数人の男達がいた。真ん中に髭面の痩せた男がいて、なにやらニヤニヤしていた。…多分あいつが首犯。
「こんな所に高く売れそうなガキがいるとはなぁ。見るからに弱そうじゃねぇか。野郎ども。やれ!」
『え!?いやいや、突然すぎるから!!!』
真ん中にいた男の掛け声とともに、男達が飛び掛かってきた。もちろん俺は、6割の本能と、4割の特訓の成果によってものの数十秒で叩きのめした。
『ふー。で、あんたはかかってこねぇのか。ビビリだな。やーいビビリー。』
「このおれに本気を出させておいて、後悔するなよクソガキ…!」
そいつはスラリと腰の刀を抜き、俺の方に向かってきたんだが、ディアマンテやボガードさんよりも遅いので、のんびり躱して足を引っ掛けておいた。
『後悔するのはあんただろ。寝てるやつを蹴って起こしたんだからな。ほらよ。お返しだ。』
そいつの持っていた刀をぐにゃりと曲げて使えないようにしてから、強めに腹を蹴っておいた。
「ぐうっ!!」
『…今度会ったら捕まえてじいちゃんとこに連れてくからな。もう2度と俺の前に現れるんじゃねぇぞ。髭面男。』
苦しげに呻いている男達を放置して、もうすぐ開店の準備が始まるマキノさんの酒場に俺は戻った。
村長「またあの海賊が来た…!全く、懲りない奴らじゃ!ルフィもなぜあんな奴らにちょっかいをかけるのやら分かったもんじゃない!」
途中で村長さんの文句を言う声が聞こえたんで、シャンクスが来たと分かり、俺は走って村唯一の港に向かった。
ルフ「おれは遊び半分なんかじゃないっ!!もう、あったまきた!!証拠を見せてやるっ!!!」
『え?ルフィ?』
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インドア女子(プロフ) - コメントありがとうございますー!これからも頑張っていきますので、ぜひともお楽しみください!m(_ _)m (2019年8月14日 20時) (レス) id: 5407537a6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - うにゃー!めっさええとこで終わってしもうた!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年8月13日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:インドア女子 | 作成日時:2019年5月4日 13時