『きゅうじゅういち。』 ページ46
『あ、おはよう。ダダン。』
次の日、普段通りに朝早く起きて朝食の準備をしているとダダンが起きてきた。
昨日、夜遅くまで外にいたことをダダンも知っているはずだが、詳しく聞かれなかったし、晩飯も作り置きでどうにかなったらしく、怒られることもなかった。
3人は部屋の窓から入って布団に直行していたのできっと空腹で早めに起きてくるだろう。
ダダ「いち、に…さん…？いち、に…さん。…1、2、3…。」
ルフィ達を起こしに行ったダダンがひたすら数えているのが聞こえてきた。
手を止めてその様子を見に行ってみると、3人はそれぞれ布団の中に潜り込んでいた。布団芋虫が3つあることに驚いているらしい。
ダダン「A…はここにいるし…エースと、ルフィと…？…いち、に…さん…。」
『……っ！』
誰か、必死で笑いをこらえる俺を褒めて欲しい。
呆然とした表情でダダンが繰り返し数えている様子はなかなか面白い。
『おーい！朝飯出来たぞー！』
笑いを堪えながら朝食を作り終えた俺は布団に向かって声をかけた。
途端にもぞもぞと動き始め、3人は目を擦りながら布団から出てきて朝食をガツガツと食べ始めた。
なんで寝起きなのにすぐ腹に入るんだお前ら。
3人が完食した頃、呆然としたダダンが我に返り怒号が響いた。
ダダ「………。…どういうこったこりゃあ〜〜！！！エース！！ルフィ！！そいつは誰だ！！？なんでガキがもう一匹増えてんだよ！！！」
3人を見つめていたダダンが状況を理解するまでにしばらく間があったのも面白かった。
サボ「よう！ダダンだろ？おれはサボ。」
ダダ「サボ！！？知ってるよその名前！おめェもよっぽどのクソガキだと聞いてるよ！！」
サボ「そうか…。おれもダダンはクソババアだと聞いてるよ！！」
ダダ「余計な情報持ってんじゃねェよ！！」
食べ終わった3人はバタバタと外に向かっていった。昨日あれほど痛い目にあったのに今日も出かけるらしい。
ダダ「おめェらァ！！ショバ提供してんだから働きやがれェ！！！」
エー「ルフィ！！ついて来れなくても置いてくからな！！」
ルフ「ついてく！！」
ダダンの怒号も風の音や鳥のさえずりと同じように、あの3人を引き止めることは出来ないようだ。
唯一あいつらを足止めできるものといえば食べ物だけだろう。
『食えそうなもん取ってこないと晩飯ないぞー！』
エー「おう！」
サボ「了解！」
ルフ「分かったー！」
それぞれ返事をして山の中に消えていった。
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インドア女子(プロフ) - コメントありがとうございますー！これからも頑張っていきますので、ぜひともお楽しみください！m(_ _)m (2019年8月14日 20時) (
レス) id: 5407537a6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - うにゃー！めっさええとこで終わってしもうた！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年8月13日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年5月4日 13時
